高い尿酸値で気を付けるのは男性より女性だった
痛風の痛みが発症していなくても、尿酸値が基準値を超えている状態は「高尿酸血症」という立派な病気。動脈硬化や心筋梗塞などを引き起こす危険があります。しかも、尿酸値の基準値超えは男性よりも女性のほうが注意しなければなりません。『ためしてガッテン』で紹介されていました。
高い尿酸値で動脈硬化が進行する
尿酸値が高いながらも痛風になっていない人の足の親指の付け根を見てみると、すでに尿酸の結晶が溜まっています。痛風の痛みが出るのはこの結晶が剥がれ落ちて、炎症をおこすことで発症するのです。
しかも、高い尿酸値で気を付けるべきは痛風だけではありません。首の血管の検査をしてみると、動脈硬化が血管の中で少しおきている可能性があります。タバコも吸わずコレステロール値が正常でも、動脈硬化が進行していることがあるのです。
じつはここ数年で、高い尿酸値と心筋梗塞との因果関係が明らかになってきました。尿酸値が高い人は、心臓病での死亡リスクが2倍近くも高いという研究結果などから注目されるようになったのです。
高い尿酸値で生活習慣病のリスク高
さらに、尿酸値は男性よりも女性にとってはより重要な指標になります。男女とも尿酸値の上限は「7」とされていますが、女性はもともとホルモンの影響で尿酸値が低いからです。尿酸値「5」くらいが女性の上限となります。
このため、女性で尿酸値が「6」を超えると、生活習慣病のリスクが高まるのです。男性の高い尿酸値よりも危険だという研究報告もあるほど。近い将来、女性の尿酸値の上限値は変更されるといわれています。
いずれにしても、尿酸値が高い状態を放置しておくのはよくありません。男女に関わらず高い尿酸値は痛風だけではなく、生活習慣病の重要なサイン。健康診断では尿酸値の数値をしっかりチェックしましょう。
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