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臓器脱による尿漏れが治る「メッシュ手術法」

臓器脱による尿漏れを根本的に治療する画期的な手術が「メッシュ手術法」です。そこで、実際にメッシュ手術法がどのような流れで行われているかを見ていきましょう。手術に要した時間は2時間ほど。5日間のリハビリで退院できる手術です。『みんなの家庭の医学』で紹介されていました。



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臓器脱による尿漏れが治る「メッシュ手術法」


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メッシュ手術法は全身麻酔

臓器脱による尿漏れを治すメッシュ手術法は全身麻酔で行われます。まずはお腹に4か所空けた1㎝ほどの穴から、腹腔鏡と呼ばれるカメラを入れました。さらに、手術に必要な観史やメスなどが腹腔内に入れられていきます。

最初に行うのは、直腸と膣の組織をはがしていく作業。少しでも直腸を傷つけてしまえば、排便機能に障害がおきるため慎重に行います。そして、いよいよメッシュの登場。2枚のメッシュで子宮を包み込むのです。

鉗子でメッシュを患部まで運び、肛門を支えている筋肉周辺にメッシュを縫い付けていきます。慎重に作業を進めて、メッシュで子宮を包み込むことができました。ここからメッシュを吊り上げる作業に入ります。


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尿漏れ手術の最大の難関

じつは、この作業が最大の難関。メッシュで包み込んだ子宮をただ吊り上げればよいわけではありません。泌尿器科の膀胱、婦人科の子宮、肛門外科の直腸が正常に機能する最適な位置に固定する必要があるからです。

この3つの正確な位置を探ることこそ、ウロギネコロジーの真骨頂といえるでしょう。患部に指を入れながらメッシュを引き上げるレベルを調整していきます。最適な位置が見つかったら、メッシュを縫い付けて2時間におよぶ手術は終了しました。

麻酔から覚めるまで安静が必要ですが、女性は5日間のリハビリ後に退院できます。退院から2週間経過した女性は、尿漏れを気にせず外出できることが夢のようだと話していました。

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