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便移植でダイエットする時代が来るかもしれない

便移植とは、腸内細菌のバランスが崩れた患者に、健康な人の腸内細菌を投与することで腸内環境のバランスを改善させる治療法です。健康な人の便に生理食塩水を加え、攪拌して不要なものを取り除くと、腸内細菌が入った液体のでき上がり。これを患者に内視鏡を使って投与するのが便移植です。



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便移植でダイエットする時代が来るかもしれない


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便移植で15kgも太ってしまった

腸内環境を改善する便移植は、現在は大腸の病気を治す治療として行われています。ただし、便移植の可能性はこれにとどまりません。まずは便移植の可能性を示唆する事例を見てみましょう。

アメリカのマサチューセッツ州では便移植で驚くべき現象がおきました。腸の病気を患った母親に娘の便を移植。母親の病気は完治しました。しかし、細身だった母親が便移植後、15㎏も太ってしまったのです。

じつは便を提供した娘はかなりのぽっちゃり体型でした。娘の腸内にいた太りやすい細菌が、母親の激太りの原因と考えられます。すなわち、腸内環境によって人間は太りやすくなったり痩せやすくなるということです。


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便移植のための便バンクまで登場

実際、太りやすい菌だけでなく痩せやすい菌も見つかっています。将来的には、痩せている便を太っている人に移植するような便移植ダイエットが実現するかもしれません。

このほか、血糖値を下げる働きをする腸内細菌の存在もわかっています。このため、便移植は糖尿病や高血圧、高コレステロール血症のほか、花粉症などのアレルギー疾患、さらにうつ病や認知症などにも効果が期待されています。

便移植の先進国・アメリカでは、腸内環境が優れている人の便を集めて冷凍保存する「便バンク」まで登場しているほど。優秀な便は1回40ドル(約4,000円)で買い取ってもらえるといいます。もちろん、18~50歳の健康な人が対象です。

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