日光角化症の赤いシミは皮膚がんになる一歩手前
顔に赤いシミを見つけたことはありませんか? シミというと茶色や黒色のものばかり気にする傾向がありますが、赤いシミこそ絶対に見逃してはいけないのです。赤いシミは日光角化症といわれるもの。じつは、がんのタネなのです。『ためしてガッテン』で紹介されていました。
日光角化症は皮膚がんのタネ
さっそく、赤いシミがどれくらい存在するかを街角で調査します。すると、
大きさにして1㎝程度のかさぶたのような赤いシミを発見しました。赤いシミの部分は少しへこんでいるようにも見えます。
これは日光角化症。がんの一歩手前の状態なのです。赤いシミは日焼けによるがんのタネなのでした。調査したところ、100人中19人の人に、この日光角化症を発見したのです。
なぜ赤いシミの日光角化症が皮膚がんのタネなのでしょう? 皮膚の表皮というのは0.2ミリくらいというとっても薄いもの。その下に真皮があります。日光角化症は真皮と表皮の間の表皮側にあります。
日光角化症の赤いシミはサイン
日光角化症ができると、私たちの体はそこに免疫細胞が集まってくる仕組み。がん細胞をやっつけようと戦いを始めます。このとき、免疫細胞をたくさん運んできたりするために血管もグーッと太くなります。
この太くなった血管が透けて見えているのが赤いシミ。つまり、日光角化症ががんのタネそのものというわけではなく、がんのタネができていることを知らせてくれているサインなのです。
いわゆる茶色いシミががんになる可能性は低いもの。じつは、日光角化症の赤いシミこそ、皮膚がんになる可能性の高い危険なシミなのでした。茶色いシミほど目立たないために、気づかない人が多いのが現状です。
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