ピーナツバターで認知症が早期発見できる!?
1906年、アルツハイマー病を発見したアロイス・アルツハイマー博士。それから100年、2013年にピーナツバターに関係するとんでもない論文が発表されました。詳しく見ていきましょう。3月26日放送『ためしてガッテン』の「世界の健康ワザ直輸入SP」で紹介されていました。
アルツハイマー病は左鼻の機能が低下
その大発見の舞台は、常夏の楽園アメリカのフロリダ。大発見の主人公は、フロリダ大学のフェニファー・スタンプス博士です。スタンプス博士は、少しでも早くアルツハイマー病の患者を見つけ出したいと研究に取り組んでいました。
そんな彼女が目を付けたのが「ピーナツバター」です。そのユニークな研究法はアルツハイマー病の患者に、目を閉じて片方の鼻で匂いをかいでもらいます。そこで、どこまで近づければピーナツバターの匂いがわかるかを、左右それぞれの鼻で厳密に測定したのです。
結果は驚くべきものでした。アルツハイマー病の人は、とくに「左の鼻の機能が落ちていた」のです。右の鼻では平均「20cm」で匂いがわかったものが、左の鼻ではおよそ「10cm」と大きな差がありました。
認知症は早期発見で治療が可能になる
実際、アルツハイマー病の認知症の場合、記憶に関わる「海馬」より前に、嗅覚に関係する部位の神経細胞が侵されて、匂いがわからなくことがおこるのです。その次に、もの忘れておこってきます。
実際、アルツハイマー病に患者は冷蔵庫の中に腐ったものがあっても気づかないことがよくあるとか。ごく初期のアルツハイマー病の患者の脳をMRIで見てみると、最初に脳の萎縮がおこっている場所は「嗅内皮質」と呼ばれる嗅覚に呼ばれる部位になります。
そして、嗅覚に異常がある段階で発見できれば、もの忘れに至る前に早期治療が可能になるのではないかと期待されているのです。
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