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骨粗しょう症が治った!新薬「デノスマブ」

たった2回で「骨粗しょう症」が治った驚きの新薬が登場しました。その薬の名前は「デノスマブ」。骨粗しょう症は治せる時代になったのです。3月5日放送『ためしてガッテン』の「30代で骨粗しょう症!?意外な真犯人&驚きの新薬」で紹介されていました。



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骨粗しょう症の治療で、使われる薬が「ビスホスホネート」。副作用が少ないとされ、現在もっとも一般的に使用されています。しかし、この薬を飲むにあたっていくつかの注意事項があるのです。

まず週に一度、決まった曜日の決まった時間に飲まなければなりません。そして、その前後には絶対に食事を摂るのはNG。しかも、服用後30分間は、ずっと体をおこしたままでないといけないのです。

そして最近、これらの条件がない薬が登場。東京都に住む81歳の女性が、この薬の臨床試験に参加しています。この女性は5年前、手首の骨折をきっかっけに骨粗しょう症と診断されました。骨が弱っていたため、よろけて手をついただけで骨がつぶれて食い込んでしまったのです。

ところが、この薬を使い始めたところ、たった2回で骨密度が一気に10%以上もアップ。主治医からは「同年代の骨密度から比べると、ずっと上にあるのでいい状態になった」と診断されたほどです。

新薬「デノスマブ」は、注射器を使う薬。6ヶ月に1回、皮下注射を行います。2013年6月から日本で使えるようになりました。骨を壊す破骨細胞の活動を抑える薬です。臨床試験では、従来の薬の「2倍」も骨密度が増加しました。

しかも、効果が早く現れることも特徴です。従来の薬では、骨密度が実際に上がるには数年単位の時間がかかるとか。このため効果がなかなか実感できず、治療を途中でやめてしまう人も多かったといいます。

とはいえ、副作用もあります。歯の治療をしている場合に使用すると、歯の炎症が進行してしまう可能性があるのです。また、血液中のカルシウム濃度が下がってしまうので、カルシウムとビタミンDとマグネシウムの合剤を飲む必要があります。

■3月5日放送『ためしてガッテン』
【30代で骨粗しょう症!?意外な真犯人&驚きの新薬】

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骨粗しょう症が治った!新薬「デノスマブ」

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