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平滑筋がせり出してくる脳卒中の発症メカニズム

血圧の変動幅が大きい人は、脳卒中が発症しやすい体質といえます。それは脳にある平滑筋が血圧の上下によって鍛えられてしまうからです。鍛えられた平滑筋は結果的にせり出してしまい、血管を詰まらせるのでした。『ためしてガッテン』で紹介されていました。



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平滑筋がせり出してくる脳卒中の発症メカニズム


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平滑筋は血管の広がりをおさえる

血圧の変動幅が「15以上」ある人は、新型の脳卒中が発症しやすい体質です。なぜ変動幅が大きいと「脳卒中」がおきやすいのでしょう?

「脳卒中体質」による脳卒中は、脳の手や足の動きに関わる運動機能を関わる部分に発症します。「穿通枝」と呼ばれる0.5mmほどの細い血管です。

穿通枝の血管の壁というのは「平滑筋」と呼ばれる筋肉でできています。これは血管が広がりすぎるのをおさえる役目を果たします。


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平滑筋がせり出して血管が詰まる

1日のうちで血圧が上がったり下がったりを何度も繰り返していると、平滑筋は仲間を増やす増殖因子を出すのです。すると、血管の内側に増殖したした平滑筋がせり出してくることに…。これが進行すれば、血管が詰まってしまうというわけです。

久留米大学で行われた実験を紹介しましょう。血圧が変動しやすいラットについて、腎臓の血管を調べました。じつは腎臓にも、穿通枝と同じように太い血管から急に細く枝分かれする部分があるのです。その血管の変化を調べました。

血管の断面図を見てみると、それまで通っていた血管が詰まってしまう様子が観察できます。数十ミクロンの血管が、このような変化を見せていました。この実験ではただ単に高血圧のラットも調べましたが、このような変化は観察できません。

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