お墓を購入したら必ず「設置立ち会い」すべし
「お墓」は生前に購入しておくと「相続税がかからない」のでお得です。相続税対策のため、生前にお墓を購入する人は多いといいます。そんななか問題になっているのが、お墓購入をめぐる悪徳業者とのトラブルです。3月6日放送『あのニュースで得する人損する人』で紹介されていました。
お墓は一生に一度の買い物であるため、買う側に十分な知識がありません。このため、詐欺まがいのことをしたり、法外な金額を請求する悪質な業者もいるのです。さっそく実際のトラブルを見てみましょう。
被害にあったのは都内に住む52歳の女性です。この女性は、夫婦で都内にお墓を購入。その1年後、夫が他界してしまいました。そして、トラブルはひょうんなことが発覚します。
それは、四十九日で親戚と一緒にお墓を訪れたときのこと。なんと、お墓が1つ隣のブロックに建てられていたのです。夫のお墓が立てられていたのは、すでに別の人が購入していた場所。その日は納骨ができませんでした。
後日、石材店に抗議に向かった女性。石材業者は、あっさりと非を認めました。しかし、追加で移動費用70万円が必要といいます。なんと自分のミスにもかかわらず、追加料金を請求してきたのです。
業者いわく、指定どおりの場所にお墓を建てたと主張。じつは区画の指定を電話で行ったため、書面が残っていなかったのです。証拠がないと、相手に費用を負担させることは難しくなります。
結局、移動料金の70万円を支払った女性でした。しかし、じつはこの間違いは悪徳業者が移動料金を請求するためにわざとやったものだったのです。
このような被害を防ぐには、どうすればよいのでしょう。お墓を立てる際には、絶対に「設置立ち会い」したほうが間違いありません。生前にお墓を買っておくという人生設計までは問題なかったこの女性、設置の際に立ち会わなかったことが悲劇を生んでしまいました。