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子宮内膜症のチェックで卵巣がんを早期発見する

子宮内膜症はがん化の可能性もある危険な病気です。なかでも子宮内膜がもっとも飛びやすいのが卵巣。いったん卵巣にできた子宮内膜症は、閉経したあともそのまま生き続けてがん化する場合があるのです。実際、卵巣がんの18%から卵巣内に子宮内膜症が見つかっています。



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子宮内膜症のチェックで卵巣がんを早期発見する


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子宮内膜症の可能性をチェックする

子宮内膜症の患者の90%は、月経痛の悩みを抱えています。月経痛はあるのが当り前というのは大きな誤解。また、月経痛は病気ではないというのも間違いです。基本的に正常な月経は、お腹が張ったり軽い痛みを感じたり、重い感じがする程度。日常の生活には支障は出ません。

しかし、月経痛のある子宮内膜症患者の70%は、鎮痛薬を飲んでいるといいます。鎮痛薬を飲んでも痛みが治まらずに寝込んでしまう重症の人もいるのです。鎮痛薬を飲まなければならないほど痛む人は、婦人科を受診するようにしましょう。

そこで、月経痛でわかる子宮内膜症のチェック方法を紹介しましょう。それは「月経痛がひどくて鎮痛薬を飲む」「年齢とともに月経痛がひどくなった」「月経が終わっても数日痛みが続く」が当てはまるかどうかです。1つでも当てはまれば、子宮内膜症の可能性があるので注意してください。


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子宮内膜症チェックでがんを早期発見

子宮内膜症とは、本来は子宮の中にしか存在しないはずの子宮内膜が、卵管を通って子宮以外の場所に飛んで移植され、そこで子宮内膜と同じように活動する病気です。生理のたびに、子宮以外の場所に飛んだ内膜からも出血。そのたびに内膜症の部分で炎症がおこり、臓器と臓器を癒着させたりします。

そして最近、子宮内膜症は卵巣がんを誘発することで注目されています。この子宮内膜がもっとも飛びやすいのが「卵巣」だからです。いったん卵巣にできた子宮内膜症は、閉経したあともそのまま生き続けます。そして、がん化する場合があるのです。

実際、卵巣がんの「18%」から卵巣内に子宮内膜症が見つかっています。だからこそ、生理時に少しでも痛みがある人や閉経していても以前に痛みを感じていた人は要注意。子宮内膜症のチェックで卵巣がんを早期発見しましょう。

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