群発頭痛の原因は鎮痛剤でなく専門の薬で治す

頭痛にはいろいろなタイプがあって、対処法を間違えるとかえって悪化させてしまいます。その代表例が「群発頭痛」。群発頭痛の原因は専門の薬でしか治らないのに、鎮痛剤で対処してしまう人が多いといいます。『みんなの家庭の医学』で紹介されていました。

群発頭痛の原因は眼の奥の血管拡張

群発頭痛の原因は、眼の奥にある血管が拡張することで三叉神経が刺激されることにあります。強烈な痛みが1日1～2時間、およそ1～2か月にわたって続く頭痛です。群発頭痛の具体的な発生原因はわかっていません。

そして、この群発頭痛は専門の薬でしか治りません。ところが、群発頭痛の原因を解消するために、鎮痛剤で対処してしまう人が多いのです。

群発頭痛はつらい痛みを伴いますが、続くのは1～2時間程度と、比較的短いことも特徴。このため、市販の頭痛薬を飲んで1時間で治まってしまうと、薬で治ったのか自然に治ったのかわからないのです。

いまから6年前に群発頭痛を発症した41歳の男性は、間違った対処法で症状を悪化させてしまった1人です。小さいころから頭痛持ちでしたが、それが群発頭痛に変化したのは30代のときでした。それまでと違ってガンとくる痛みと、吐き気などが伴うものだったといいます。

この男性はいつもの鎮静剤で痛みに対処することにしました。すると、1～2時間くらいで楽になったといいます。しかし、この痛みが治まる時間こそ「群発頭痛の落とし穴」があるのです。

群発頭痛の原因は専門の薬で治すもの。しかし、この男性はその事実を知らないまま3年ものあいだ、違う薬で対処して頭痛を悪化させてしまったのです。そうならないためにも、1日1～2時間程度の強烈な痛みを感じたら、すぐに頭痛専門医を受診するようにしましょう。

■「群発頭痛」おすすめ記事
群発頭痛が原因と知らず頭痛薬を服用して悪化