子宮頸がん潜伏期間は長いと20~30年にもなる
50代以上の女性が気をつけるべき病気は「子宮頸がん」です。子宮頸がんは50代以上が53%も占めるといいます。おもな感染は性交渉ですが、子宮頸がんの潜伏期間は長いと20~30年。注意すべきは若い女性だけではなかったのです。『みんなの家庭の医学』で紹介されていました。
子宮頸がんを多くの人が勘違い
子宮頸がんは、子宮の入口近くの「子宮頸部」にできるがん。その原因は「ヒトパピローマウイルス」と呼ばれるウイルスの感染です。
ヒトパピローマウイルスに感染すると、細胞が異常を来たして一部ががん化します。そして、子宮頸がんのおもな感染経路は「性交渉」といわれています。
そのため、多くの人が子宮頸がんを「若い女性だけが注意すべき病気」と勘違いしているのが現状。しかし、それこそが落し穴だと専門家は指摘します。
子宮頸がんは95歳の患者もいる
というのも、感染してから子宮頸がんが発生するまでに最低でも5年、長い場合には20年も30年もかかるのです。そのあいだウイルスは何も活動していませんが、体の中に住み着いています。いわゆる潜伏期間です。
実際、95歳の子宮頸がんの患者もいるほど。ヒトパピローマウイルスの特徴は、正常な細胞をがん化させるスピードがとても遅いということです。
だからこそ子宮頸がんは性交渉がなくなったといって、安心してはいけません。閉経後に不正出血などがあった場合は、すみやかに婦人科を受診するようにしましょう。
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