誤嚥性肺炎を防ぐ「口腔ケア」と「食事法」
「えんげ障害」があると、食べ物や飲み物、唾液などが肺に入ってしまうことで「誤嚥性肺炎」がおこりやすくなります。リスクを減らすには「口腔ケア」と「食事法」に気を配ることが大切です。
「口腔ケア」では、口の中の食べかすを取り除き、細菌の繁殖を抑えることが重要です。食べる前と食べた後にブラシを使って、口の中をきれいにしてください。歯を磨くとともに、歯肉や舌の汚れを取りましょう。
「食事法」は、食事の際の姿勢や飲み方に気を配ったり、食事の形態を変えたりすることです。これで、誤嚥をおきにくくすることもできます。
椅子に座って食べる際に、口からこぼれやすくなったり、うまく飲み込めなくなったりするケースがあります。この場合、ベッドの背をおこして体を少し寝かせた状態で食べると、改善するケースがあります。この姿勢では、枕などを使って首が後ろに反らないようにすることが大切。リクライニングが可能な車椅子を使えば、同様の姿勢をとることができるでしょう。
日ごろから食べ物をゆっくりとよくかんで、気持ちを集中して飲み込むよう意識することも大切。餅のように飲み込みにくい食品は、小さな塊にして一口食べたらお茶を飲むなど、くっついたものが喉に残らないようにする工夫が有効です。またゼラチンなどで固めた食品は、適度な粘度があって飲み込みやすいのでおすすめです。
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