レム睡眠行動障害は寝言が異常行動に発展する病
じつは寝言をハッキリという人は「レム睡眠行動障害」という立派な病気。寝言は自分ではなかなか気づかないだけに不安になるところ。レム睡眠行動障害の症状と予防法を見ていきます。『駆け込みドクター!』の「お医者さんに聞きたい40の事SP」で紹介されていました。
寝言はレム睡眠に発することが多い
人間は睡眠中に浅い眠りと深い眠りを交互に繰り返しています。浅い眠りはレム睡眠。そして、深い眠りがノンレム睡眠です。
レム睡眠は体は休んでいますが、脳は起きているときとほぼ同じ活動している状態。一方のノンレム睡眠は、脳が唯一休めるときです。夢を見るのはレム睡眠のときのほうが多いといわれます。
そして、寝言はレム睡眠に発することが多いものです。レム睡眠のとき、体はスイッチオフの状態のはず。しかし、何らかの原因でオンになり、ハッキリとした寝言や異常行動をおこすことがあります。これがレム睡眠行動障害です。
レム睡眠行動障害は寝言から発展
レム睡眠行動障害の原因は、アルコールの過剰摂取や睡眠不足、ストレスなど。さらには、脳腫瘍など頭部に炎症がある場合もあります。レム睡眠行動障害は、夢で見ている内容と同じ行動を現実世界でも行ってしまうため、壁を叩いて怪我をしたり、隣で寝ている人を殴ってしまうこともあるのです。
寝言から徐々に異常行動に発展していくのがレム睡眠行動障害の通例。とくに50歳以上の男性に多いといわれています。このため、ハッキリした寝言をいう人は、とくに注意が必要でしょう。
レム睡眠行動障害の予防法は、ストレスがかからない生活を心がけること。また、眠る2時間前にぬるめのお風呂にゆっくり浸かるなど、安眠を得る努力をしましょう。
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