膵臓の働きはインスリン製造と血糖値のモニター
膵臓には膵液を作る細胞とは異なる細胞の集まりが、まるで島のように存在しています。インスリンはこの島に存在するβ細胞と呼ばれる細胞で合成されるもの。そして膵臓には、体の中で唯一インスリンを製造するという重要な働きのほか、さらに重要な働きがあるのでした。
膵臓の働きは血糖値の監視もある
じつは膵臓のベータ細胞は、血液中のブドウ糖濃度である血糖値をモニターしています。血糖値が高ければ、インスリンを合成・分泌しているのです。膵臓の働きはインスリン製造だけでなく、血糖値の監視もあるのでした。
そして、分泌されたインスリンが全身の細胞にブドウ糖を細胞内に取り込ませます。こうして血糖値は低下して、インスリンの分泌も止まる仕組みです。
また、インスリンは肝臓内ではブドウ糖をグリコーゲンに変換することを促進。これにより、肝臓からブドウ糖が血液中に流入しないことに…。これも血糖値の低下につながっています。
膵臓のβ細胞が高血糖を感知する
食事をするたび炭水化物は、ブドウ糖となって血液中に運ばれるもの。1日3回の食事をすれば、血糖値も1日3回高くなるのです。
そして、その食事ごとに膵臓のβ細胞は高血糖を感知。インスリンを血液中に分泌して血糖値が上がらないようにしているのです。
インスリンは膵臓でしか作られません。これは膵臓がなければ、とんでもない糖尿病になるということ。膵臓を切除すれば糖尿病になりますし、膵炎でも糖尿病になるわけです。
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