脳年齢を若返らせて認知機能を回復させる方法
脳年齢を若返らせるのに効果的なのが「デュアルタスク」。2つ3つのことを並行で行う能力をいつまでも保つことが大切なのです。そこで家庭で実践できる脳年齢を若返らせて認知機能を回復させる方法を紹介しましょう。『みんなの家庭の医学』で取り上げられていました。
脳年齢を若返らせる夫婦ぶらり旅
じつは、夫婦で散歩しながら何かをプラスアルファするだけで、認知機能回復に有効なデュアルタスクになるのです。ただし重要なポイントが、1回1回どうだったかという記録をとったり、地図を作ってみたりと「記録する」ことを必ず行います。
そこで考案したのが脳年齢を若返らせる「認知機能回復の夫婦ぶらり旅」です。最後の思い出アルバムは、街の地図やお店の情報を夫婦で思い出しながら書き残します。
【認知機能回復の夫婦ぶらり旅】
- 夫婦で行ってみたい街を探す
- インターネットで街を調べる
- その街の名物やお店を探しておく
- それを元に知らない街を探索する
- お店の場所はしっかり覚えておく
- 帰宅したら思い出アルバムを作成
この認知機能回復の夫婦ぶらり旅は「夫婦で散歩する」と「街の情報を覚える」と、「記憶をたどる」と「思い出アルバムを作る」の2つのデュアルタスクが期待できます。
脳年齢前回より16歳も若返った
実際に、60代の夫婦がこの夫婦ぶらり旅を行いました。まずは医療現場で使われている認知機能を測るテストである「注意分割機能テスト」を、ぶらり旅を行う前に受けてもらいます。
結果は夫が実年齢63歳に対して脳年齢59歳、妻は実年齢63歳に対して脳年齢は71歳という結果に…。妻は8歳も脳が老けている状態でした。
実際にぶらり旅に出てみると、デュアルタスクは「散歩する」と「街の様子を記憶する」というだけではありません。「散歩をする」と「夫婦で会話をする」だったり「買い物をする」「店の人と会話する」など、脳を活性化させる要素がいろいろありました。
ぶらり旅は合計で3日間。そして、再び注意分割テストを受けてもらいます。その結果、夫は脳年齢が55歳に若返り。そして、問題のあった妻のほうも脳年齢55歳と、前回より16歳も若返ったのです。
この夫婦で簡単にできる認知機能回復術。たとえ週1回でも長く続けることで効果が期待できるといわれています。
■「脳年齢」おすすめ記事
認知症の予防にもなる「色読み脳年齢テスト」
脳年齢テストをしながら認知症を予防する方法
■8月12日放送『みんなの家庭の医学』
【老けない身体の新事実】
長寿の理由は「下半身の筋肉」の強さにあった
長寿の秘訣「腓腹筋」を鍛えるつま先立ちスロー体操
脳年齢が18歳若返った「デュアルタスク」とは