睡眠中の夜間熱中症を予防する3つの対策とは?
熱中症による死亡者の状況を取りまとめたところ、その約90%が屋内で発症。しかも、そのうちの3割が午後5時から午前5時の夜間におきています。熱中症と聞くと、とかく暑い日中の屋外での出来事をイメージしがち。じつは睡眠中でも、夜間熱中症になる危険が高いのです。『駆け込みドクター!』で紹介されていました。
寝る前にエアコンを止めて夜間熱中症
暑い夏の夜に気をつけなければならないのは「夜間熱中症」です。気密性の高い住宅では昼間にため込んだ熱で、夜間でも室温が上昇します。しかも、寝ているあいだは汗で水分が奪われやすいため、熱中症をおこしやすいのです。
睡眠中の夜間熱中症を予防するための対策は3つ。「適切な冷房器具の使用」と「水分補給」、さらに体内の熱を逃がすため「吸水性の高い寝具」です。夜間も適切に扇風機や冷房を使用するだけでなく、枕元に水分を置いていつでも補給できるようにしましょう。
とくに、寝る前にエアコンを止める行為は危険です。エアコンを停止して上昇するのは湿度。私たちは汗が蒸発することで体内の熱を外に逃がし、体温を下げています。しかし、湿度がが高いと汗をかいても蒸発せず、体内に熱がこもってしまうのです。夜間熱中症の危険度が増してしまいます。
夜間熱中症を予防するテクニックとは
暑い季節に全身を覆うように布団をかけるのも、体に熱をこもらせる原因です。人は睡眠中に手足から熱を放出することで体温を下げています。夜間熱中症にならないためにも、効率よく熱を放出するにお腹にだけ布団をかけるのがオススメです。
快適な睡眠は室温が27度、湿度が50%といわれています。エアコンは27度に設定して、夜間熱中症を予防するために就寝中もつけたままにしておきましょう。エアコンが苦手なら、窓を開けるなどして空気を循環させるようにしてください。
逆にエアコンの設定温度が27度では暑いなら、就寝前に軽いストレッチをするとよいでしょう。体温を少し上げることで、27度でも十分に涼しく感じることができます。
ストレッチをしなくても、ホットミルクやホットレモンなどの温かい飲み物を飲むのもよいでしょう。カフェインが入ってないものを選んでください。飲むだけで少し体温が上がるので、仰ぐだけでも涼しく感じられるはずです。
■8月3日放送『駆け込みドクター!』
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