慢性硬膜下血腫による認知症は治る可能性アリ!
アルツハイマーなどの3大認知症が有名ですが、それ以外にも認知症状を出すものがあります。「軽く頭をぶつける」「しりもちつく」などの些細な衝撃で、記憶をなくすなどの認知症が「慢性硬膜下血腫」。頭の中に慢性的に血がたまっていく病気です。詳しく見ていきましょう。『駆け込みドクター!』で紹介されていました。
慢性硬膜下血腫の症状とは
慢性硬膜下血腫は、頭蓋骨の内側にある硬膜と脳を結ぶ血管が衝撃で切れて出血。その血がゆっくりと塊になっていくという疾患です。
血の塊は血腫と呼ばれ、次第に大きくなった血腫が脳をつぶすように圧迫。圧迫された部分は血流が悪くなり、脳の機能が低下するのです。慢性硬膜下血腫の症状が進行すると、認知症状がおきます。
特徴は「頭の芯が割れるような痛み」のほか「日中に強い眠気を感じる」「ふらふらして歩きづらい」など。これらの症状を伴って物忘れが増え始めたら、慢性硬膜下血腫の疑いがあります。
慢性硬膜下血腫の治療法
そして、この慢性硬膜下血腫による認知症状は治る可能性があるもの。血腫を手術などで取り除くと、圧迫された脳が元に戻って血流がよくなります。すると、認知症上がなくなるのです。
アルツハイマーをはじめとして、認知症は治らない病気としてあきらめてしまう場合がほとんど。ところが、そのなかのほんの一部ではありますが、治る可能性のある認知症が隠れている場合があるのです。
頭に何らかの衝撃を受けて発症する慢性硬膜下血腫。高齢者におこりやすく、自分でも覚えていないような軽い打撲でも発症することがあります。とくに抗血小板薬や抗凝固薬など、血液がサラサラになる薬を飲んでいる人は、リスクが上がるので要注意です。
■7月27日『駆け込みドクター!』
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