右肩が痛い原因が健康診断でC型肝炎と判明した
右肩が痛い原因がC型肝炎だったという症例を見てみましょう。右肩が痛いという症状から14年、たまたま受けた健康診断でC型肝炎であることが判明しました。肝臓に炎症がおきると右肩が痛いと脳が錯覚する場合があるのです。『主治医が見つかる診療所』で紹介されていました。
右肩が痛いという症状は徐々に悪化
東京都内在住の73歳の女性がひどい肩こりを初めて感じたのは、いまから30年前の43歳のときでした。会社で事務の仕事を始めたばかりのころだったといいます。そのときの肩こりは、体のある部分に集中していました。
女性が感じたのは、右側の肩のちょっとしたあたりぐらいがすごく重い感じる肩こり。会社では熱心な仕事ぶりが評価され、わずか数年で総務部長に昇進した女性ですが、その一方で右肩が痛いという症状は徐々に悪化します。
肩こりは約10年、治らないまま。ときには動けないほどの体調不良を抱えながら、仕事や子育てに忙しくするうち、数年が経ちました。そんななか、思いもよらない病気が発覚したのです。
右肩が痛いと脳が錯覚してしまう
それは右肩が痛いという症状からおよそ14年、56歳のときに受けた健康診断のこと。見つかった意外な病気は、C型肝炎でした。C型肝炎は、C型肝炎ウイルスの感染によって、肝臓に炎症がおきて肝臓の機能が低下してしまう病気です。
じつは女性のように肝臓の病気患った人は、右肩の周辺にコリのような症状が出ることがあります。というのも肝臓のすぐ上には横隔膜があり、横隔膜は肩のまわりの筋肉とつながっています。
このため、肝臓に炎症がおきると横隔膜が刺激され、右肩が痛いと感じることがあるのです。肝臓は体の右側にあり、その異変を知らせる神経は右肩の神経と同じ経路を通るため、右肩が痛いと脳が錯覚してしまうのです。
この女性は2年ほど前に、医師から勧められた新しい薬でC型肝炎の症状が改善。それと同時に、右肩が痛いという症状もすっかりなくなったのでした。
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