バンホーテンはチョコレートの生みの親だった
1828年にココアパウダーを世界で初めて作り、ココアの代名詞ともなっている世界的企業が「バンホーテン(VAN HOUTEN)」。金色や黄色をあしらったココアの缶詰を一度は見たことがあるでしょう。じつは創業者であるバンホーテン氏は、チョコレートの生みの親でもあるのです。
バンホーテンがチョコの生みの親
チョコレートの起源は、紀元前2000年のメキシコにあります。チョコレートは、薬として珍重されていたのです。当時は原料のカカオ豆の種子をすり潰して、砂糖も何も加えずにそのまま飲む飲み物でした。苦味がとても強く脂っこかったため、とてもおいしいとはいえない味だったといいます。
現在の甘くておいしいチョコレートが生まれるには、19世紀になるのを待つしかありませんでした。オランダの食品メーカー「バンホーテン」の創業者であるバンホーテン氏がその生みの親なのです。
その当時もチョコレートを薬として製造していたバンホーテン氏は、少しでもおいしく飲めるようにとさまざまな工夫を凝らしました。そこで発見した製法が、厳選したカカオ豆を高温で炒って香ばしさを出し、焙煎したマメから皮を取り除きすり潰す…というものです。
バンホーテンのココアの源流
それこそがチョコレートの原料となる「カカオマス」。さらにバンホーテンは、カカオマスを「カカオバター」と「ココアパウダー」に分離することにも成功したのです。
カカオバターにカカオマスや砂糖などを追加することで、苦味を抑えた現在のチョコレートの原型が完成。一方のココアパウダーはお湯に溶かすことで「ココア」となりました。これがバンホーテンのココアの源流です。
ちなみに、現在のチョコレートは、カカオマスとカカオバターに砂糖と粉乳類を加えた「ミルクチョコ」と、カカオマスとカカオバターと砂糖だけで作られた「ダークチョコ」、そしてカカオバターに砂糖や粉乳類を加えた「ホワイトチョコ」に分けられます。
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