風邪に効く食べ物「参鶏湯」の肉は食べちゃダメ
風邪に効く食べ物なら栄養豊富な参鶏湯(サムゲタン)です。ただし、参鶏湯の肉は食べてはいけないのです。風邪に効く食べ物といえども消化・吸収に体のエネルギーが行ってしまい、ウイルスと戦う力が削がれてしまうからです。『別冊主治医が見つかる診療所』で紹介されていました。
風邪に効く食べ物には参鶏湯
韓国を代表するスープ料理が「参鶏湯」です。丸鶏のなかにもち米やニンニク、ナツメ、高麗人参などの生薬を一緒に詰めて、スープでじっくり煮込んだもの。調味料はほとんど使いません。
韓国では、もともとは夏バテなどのときの疲労回復を目的に食べられている料理です。鶏に詰めた食材や生薬の成分がスープに溶け出し、体がしっかり温まる効果があります。
その意味で、参鶏湯は風邪に効く食べ物。ただし、風邪を早く治すためには食べ方に注意が必要です。風邪をひきそうなときは、参鶏湯は鶏肉や食材を食べてはいけません。ねぎをよくかき混ぜたうえで、スープだけを飲むのです。
風邪に効く食べ物はスープだけ
風邪に効く食べ物の参鶏湯をスープだけ飲むのは、風邪を治すために体の免疫力を総動員するためです。風邪のひき始めに肉などを食べてしまうと、消化・吸収のために胃腸に体のエネルギーが行ってしまいます。風邪のウイルスと戦う力が削がれてしまうのです。
免疫力の低下を防ぐなら、参鶏湯はスープだけを飲むこと。参鶏湯の肉汁などの栄養成分はすべてスープに出ています。消化・吸収のよいスープを飲むだけで、参鶏湯の栄養のほとんどは摂ることが可能です。
このほか、意外な風邪に効く食べ物が味噌汁。スープカレーもおすすめです。どちらも具材はたくさん食べません。よく煮出したスープを飲むと体が温まります。とくに味噌汁は、山椒などの和のスパイスを足すと効果的でしょう。
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