薬膳料理は旬の食材をとる意識だけでも効果アリ
薬膳料理というと、珍しい食材を使って難しい調理をするイメージ。しかし薬膳料理はバランスよく食べ物を食べること、そして旬の食材を食べることが基本です。じつは平凡な材料であっても薬膳料理になるのです。『主治医が見つかる診療所』の「名医の健康法」で紹介されていました。
薬膳料理は旬の食材をとることを意識
夏の薬膳料理の朝食には「すいかのスムージー」がおすすめ。すいかは夏バテに使う代表的な薬膳料理の食材です。夏が旬のすいかは体の熱を取り、夏バテを予防する働きがあります。
旬の食材というのは、その時期に体が必要としているもの。旬の食材をとることを意識するだけで、薬膳料理の効果が期待できるのです。
薬膳料理は単体でとってもよいですが、合わせることで相乗効果が出ます。すいかのスムージーに、同じく体の熱を取る働きがある夏が旬のトマトをたっぷりと追加。薬膳料理のさらに効果を高めます。
疲労回復効果のある薬膳料理メニュー
夏の薬膳料理の昼食にが「カツオと夏野菜のぶっかけうどん」がおすすめ。冷やしうどんにトマトとインゲンをのせ、その上からカツオをたっぷりとのせた薬膳料理レシピです。
カツオには炭水化物をすばやくエネルギーに変える効果、インゲンには疲労回復効果があります。この2つを組み合わせることにより、栄養の補給の効率がアップ。疲労回復効果のある薬膳料理メニューができ上がるのです。
組み合わせて効果倍増の薬膳料理レシピに「シジミと冬瓜の味噌汁」があります。暑くてついビールなどを飲みすぎてしまった翌朝にピッタリです。肝機能を高めるシジミと、利尿作用が高く解毒を促す冬瓜。この2つを組み合わせることで、肝臓の働きを助けて解毒効果の高い薬膳料理になります。
薬膳料理ではすいかの皮も立派な食材
薬膳料理の考えでは、その土地のものを食べることはとても健康的なこと。たとえば暑い地域で取れるパイナップルには、体の火照りを冷まして消化を助け、食欲不振を防ぐ効果があります。
たとえば、相模湾のアジに地元・小田原の梅干しの組み合わせた薬膳料理「アジと梅干しの水餃子」。体を温めるアジに、消化を助ける梅干しが加わった水餃子です。体を温めて食欲を増す効果があります。
「すいかの皮の煮物」は、スムージーで残ったスイカの皮を昆布だしで煮たもの。ふだんなら捨ててしまうすいかの皮も、薬膳料理では立派な食材。体の熱を取る働きがあって、夏バテを予防します。薬膳料理では、赤い実の部分よりも効果が高いとされているのです。
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