金属アレルギーはピアスの穴を開けるときに発症
金属アレルギーが発症するメカニズムは「金属+汗+菌」という組み合わせ。すなわち、ピアスの付近に菌が存在すると、金属アレルギーが発症するのです。とくにピアスの穴を開けるときに発症します。『ためしてガッテン』の「金属アレルギーの謎一挙解明」で紹介されていました。
金属アレルギーを発症する人しない人
私たちはどんなに清潔にしていても、皮膚の常在菌と呼ばれる菌が必ず存在するもの。ピアスをするとき、必ずといってよいほど菌も一緒に存在します。それでも、金属アレルギーが発症する人としない人がいるのはなぜなのでしょう?
そのカギは皮膚バリアーにあります。私たちの体には、すぐれた防衛機能が備わっていて、菌が皮膚に常にあったとしてもそれはしみ込みません。しかし、ピアスやネックレスをした状態で汗で蒸れてかゆくなってかいてしまったときが危険。皮膚バリアーが壊れて菌の入り口ができるのです。
もちろん、汗をかいたら必ず金属アレルギーになるわけではありません。何度も繰り返すことが体質変化のきっかけ。すなわち「金属+汗+菌+傷」が、金属アレルギーを発症するスイッチになのです。
ピアスの穴を開けるときに発症する
とくに注意すべきは「ピアスの穴を開けるとき」。消毒がいい加減だったりするときがとくに危険です。ピアスの穴を開けるときは、皮膚科や形成外科などで頼まなければなりません。
「合わない入れ歯」も要注意です。口の中には唾液があるので、汗と同様に金属が溶け出しやすい環境。その中で、入れ歯の金具が口の中を傷つけるからです。合わない入れ歯は、早急に治してもらいましょう。
金属アレルギーの予防には「金属+汗+菌+傷」を揃えないこと。スポーツをして汗をかいたときやひっかいたとき、金属をじかに付けないようにすることが大切です。
ピアスの金属アレルギー治療の基本
すでにピアスなどで金属アレルギーになっている人は、かぶれを繰り返すとどんどん悪化します。このため、症状が出るピアスなどの金属は付けないようにするのが治療の基本です。
アレルギー症状を出さない生活を続ければ、金属に触れても平気になることもあります。ポイントは、体の中で過剰に戦っている白血球を沈めてあげること。症状を出さないようにすることが、根本的な治療につながります。
金属アレルギーの早期発見には、原因不明のかぶれに注意しましょう。金属に接触した翌日や2日後に変だな…というケースがほとんどです。皮膚は感覚器でもあり、必死に危険信号を出しています。ピアスをして変な症状が出たら、すぐに使用をやめることが大切です。
■『ためしてガッテン』
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