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下戸でも肝炎を発症する「ナッシュ」とは?

いま日本にはアルコールをまったく飲んでおらず、肝炎ウイルスにも感染していないのに、脂肪肝から肝炎を発症する人が数多く存在しています。それが「ナッシュ」です。日本語で「非アルコール性脂肪肝炎」といいます。さっそく、ナッシュのメカニズムを見ていきましょう。『みんなの家庭の医学』で紹介されていました。



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下戸でも肝炎を発症する「ナッシュ」とは?


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ナッシュは非アルコール性脂肪肝炎

脂肪肝は、お酒を少ししか飲まない人やまったく飲まない人でもなってしまいます。とはいえ、以前はそういった脂肪肝は大きな病気につながらないので放っておいてもよしとされていました。

ところが最近、お酒を飲まない人の脂肪肝も肝炎になることが判明。その数もアルコール性の肝炎と並ぶほどの数になってきたのです。

このお酒をあまり飲まない人の脂肪肝の肝炎には、新しく病名が付けられました。それが「ナッシュ」です。これはNASHという英語名の頭文字で、日本語でいうと「非アルコール性脂肪肝炎」となります。

日本では、お酒をあまり飲まない人の脂肪肝が1500万~200万人いると推定されています。この中の1~2割がNASHになる可能性があるのです。NASHを放置してしまうとアルコール性の肝炎と同じように、肝硬変や肝臓がんになってしまいます。


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肝炎は歯周病が原因になることもある

じつは歯周病の人は、アルコールを飲まなくても肝炎を発症します。日本人の8割が抱えている歯周病が大切な肝臓を破壊してしまうのです。

300~500種類ある歯周病菌の中で、もっとも代表的で誰の口の中にもいる菌が最大の悪玉である「ギンギバリス菌」。ギンギバリス菌をはじめとする歯周病菌は、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境にたまると、そこから体内に侵入。血管を通して、全身をめぐり始めます。

その多くは白血球によって退治されますが、強いギンギバリス菌はしつこく生き残り免疫機能をかいくぐって、血液の最終処分地である肝臓まで到達。するとギンギバリス菌の侵入を感知した肝臓は、刺激物質を分泌して菌の退治を始めます。

このとき、健康な肝臓であれば刺激物質の影響はほとんど受けません。しかし、脂肪肝になってしまった肝臓は刺激物質に過剰に反応してしまいます。そのため細胞が炎症をおこし、長い年月をかけて脂肪肝から肝炎へと進行してしまうのです。


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肝炎は腸内細菌やいびきでも発症する

肝臓の悪化につながるのは歯周病菌だけではありません。肝炎をおこす原因の1つに「腸内細菌」があります。問題なのは、腸内細菌のバランスが悪くなって悪玉菌が増えることです。悪玉菌が増えると厳秘や下痢になる人もいれば、お腹が張るという症状を訴える人もいます。

悪玉菌が増えると、悪玉菌が腸の壁を通過して血液中に混入。この悪玉菌が肝臓に到達して、肝炎を引き起こすのです。このため乳酸菌などの善玉菌を飲むことで、肝炎がよくなるという報告もあります。

肝臓の悪化につながる原因に「いびき」があります。これはいびきに関連する病気である睡眠時無呼吸症候群が関係しているのです。

睡眠時無呼吸症候群は、肥満などでのどの奥の空気のとおりが悪くなり、呼吸が一時的に止まる病気。この病気になると呼吸がうまくできないため、血液中の二酸化炭層が増えてしまいます。

すると、ホルモンの一種であるレプチンが分泌されて血液中に増加。このレプチンが肝臓を硬くする作用を持っているため、結果的に肝臓を悪くしてしまうのです。

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