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泥のように眠るためのメラトニン分泌サイクル

メラトニンは、脳の松果体という部分で作られ、そこから血液を通じて全身に流れていく睡眠ホルモンです。自律神経を通じて脈拍や体温を調整。脈拍をゆっくりしたり体温を下げるといった、人が眠りにつくための準備を行うのです。そこで、泥のように眠るためのメラトニン分泌サイクルを見ていきましょう。



泥のように眠るためのメラトニン分泌サイクル


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泥のように眠るためにメラトニン分泌

泥のように眠るためには、メラトニンの分泌を正しく行うことが大切です。メラトニンの分泌には、1日のなかでサイクルがあります。朝起きて太陽の光を見てから、14~16時間くらいたつと脳の松果体からメラトニンが分泌されるのです。

じつは、メラトニンは午前中から日中にかけてはほとんど分泌されません。分泌されるのは、その日に初めて日光を浴びてから14時間後。そこから一気に分泌量が増え、1~2時間ほどで眠気が強くなり人は眠りに付きます。

そして、寝ているあいだ徐々に血液中のメラトニン濃度が下がっていき、一定の濃度まで下がることで自然と目が覚めるというわけ。これがメラトニンの1日の分泌サイクルです。


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泥のように眠ることができない照明

このメラトニン分泌サイクルがあるからこそ、毎朝同じ時間に朝日を浴びることでスイッチが入り、その夜に眠るための準備になるわけです。泥のように眠るためには、このメラトニン分泌サイクルが欠かせません。

しかし、メラトニンはとてもデリケートなホルモンです。夜に増えてきたメラトニンは、500ルクス以上の光を見ると分泌が減少。メラトニンの分泌量は300ルクス以上の光を見ると減り始め、500ルクス以上になると大幅に減ってしまいます。

すると、血液中のメラトニン濃度が十分に上がりきらず、泥のように眠ることができません。ちなみに、一般家庭の蛍光灯はおよそ300ルクス。ベッドなど暗いところで30cm以内の距離で使用する携帯電話やスマートフォンの画面は、500ルクスの強い光に相当します。

さらに、夜中に暗い部屋で見るパソコンの画面は、約500~1,000ルクス。深夜のコンビニなどの照明も、防犯上の理由などから約1,000~1,500ルクスになります。

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