お尻の筋肉を柔らかくすると腰痛が改善する理由
多くの人が悩んでいるのが腰痛。その推定患者数は2800万人といわれています。計算上は日本人のおよそ4人に1人が悩んでいるまさに国民病。ところが近年、お尻の筋肉を柔らかくすれば、腰痛が予防・改善できることがわかってきたのです。『主治医が見つかる診療所』で紹介されていました。
お尻の筋肉が腰痛の予防・改善のカギ
近年増えている腰痛には、お尻が原因のものも多いといいます。じつはお尻の筋肉が硬くなっていることも腰痛の1つの原因。とくに、お尻の付け根である脊柱起立筋が硬くなってくると、骨盤の動きが悪くなって腰痛がおこりやすくなってくるのです。
脊柱起立筋は、首から骨盤にかけて背中をタテに走る筋肉です。そして、そのうち一番下の部分は大殿筋の奥、すなわちお尻のなかに存在しています。この筋肉が硬くなっていることが腰痛の大きな原因の1つなのです。
つまり、お尻のなかの脊柱起立筋を柔らかくすることが腰痛の予防・改善のカギ。このお尻の筋肉が柔らかければ、体を前に傾けたときも骨盤の動きに合わせて筋肉も伸びるため、楽に腰を曲げることができます。
お尻の筋肉が伸びないと動きを阻害
ところが逆にお尻が硬くなってしまうと、体を前に傾けたときにお尻の筋肉が十分に伸びないため、骨盤の動きを阻害。それでも無理にかがもうとすると、骨盤が動かないぶん直接、腰に負担がかかり、痛みがおこるというわけです。
しかし、そもそもなぜお尻の筋肉は硬くなるのでしょう? ずっと座り仕事をしていると、骨盤の筋肉をほとんど動かさなくなってきます。すると、骨盤のまわりの筋肉が硬くなってくるのです。
お尻の筋肉は椅子に座った状態ではあまり使われないため、座る時間が長いほどどんどん硬くなってしまうのです。このため、お尻の筋肉は意識して柔らかくしないと腰痛の原因となってしまうのでした。