塩分取りすぎ改善にはラベリング効果を利用する
塩分取りすぎの改善にはラベリング効果を利用しましょう。ラベリング効果とは、行為はレッテル貼りによって生み出されるという考え方。塩分取りすぎ改善には、減塩した料理にレッテルを貼ることで、満足感を高めることができるのです。『ためしてガッテン』で紹介されていました。

塩分取りすぎに変化が現れるか実験
塩分濃度0.5%と非常に薄味のお吸い物を用意。ラベリング効果で、塩分取りすぎ改善にどのような変化が現れるかの実験を行いました。
お椀のふちに青いテープを貼ったものは、そのまま飲んでもらいます。飲んだ人は「薄い」「全然味がない」「もの足りない」という感想でした。実際、かなり薄い塩分濃度ですから当然といえるでしょう。
一方、ピンクのテープを貼ったお椀のお吸い物を食べるときには「ピンクはいいダシを効かせました」と事前に言うのです。すると「おいしい」「高級な味がする」「まろやか」と、まったく同じお吸い物を高評価でした。
塩分取りすぎ改善にラベリング効果
塩分取りすぎを改善するためにラベリング効果を利用するなら、たとえ減塩していても、けっして「減塩している」といわないことが大切。おいしいかおいしくないかを判定する味覚野が満足できなくなってしまうだけです。
加えるなら「レモンを絞ってみた」「だしを効かせた」といった工夫の一言。それだけでおいしく感じるラベリング効果が期待できるのです。
脳の味覚野は舌だけでおいしさを判定しているわけではありません。視覚や聴覚だけでなく、言語や記憶などさまざまな情報に左右されます。だからこそ、ラベリング効果が塩分取りすぎ改善に役立つのです。
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