塩分の排出を活性化させる10分間入浴のやり方
血管の内側にある内皮細胞から分泌される一酸化窒素は腎臓に働いて、尿の中に塩分を排出する働きも持っています。そこで、一酸化窒素の分泌を促進することで塩分の排出を活性化させる10分間入浴のやり方を紹介しましょう。『みんなの家庭の医学』で紹介されていました。

塩分の排出を活性化させる入浴法
塩分の排出を活性化させる10分間入浴のやり方は、深部体温を1度上げる入浴法。41度くらいの快適な温度で5~10分ほど肩まで浸かることで、深部体温を1度上げることができます。
この入浴法で、どれだけ尿で塩分を排出できるようになるかを検証します。検証するのは48歳の女性。スープまで完食してしまうラーメン好きです。
この女性が1週間、41度のお風呂に肩までしっかり浸かってもらって一酸化窒素の分泌を分泌を促進。どれほど塩分を尿で排出できるようになるかを検証します。1週間でどれくらい変わるのでしょうか?
1週間で塩分を排出できていた
さっそく41度の10分間入浴スタートです。入浴前の深部体温を測ると36.5度。これが37.5度まで上がるのを目指します。8分を過ぎると、顔に汗が噴き出しています。再び計測すると37.5度。およそ8分で深部体温が1度上昇しました。
お風呂から出たあとも、汗がだらだらと止まらない状態。拭いても拭いても汗が噴き出しているのは、それだけ血流がよくなっている証拠です。その後も41度のお風呂で深部体温を上げて一酸化窒素の分泌に努めました。
1週間後、塩分の排出量を測定します。摂取した1日の塩分量10gのうち、80%にあたる8gが排出できるのが正常値です。検証前はわずか5gでした。検証後の結果はなんと8.8g。見事に摂取した塩分を尿から排出できていたのです。
■「塩分」おすすめ記事
血圧を下げる方法「減塩水クッキング」が効く
長野の長寿の秘密は「減塩指導」のたまもの
減塩レシピに早変わりする泡しょう油の作り方