医薬品情報：赤玉はら薬・NYの薬理作用と臨床効果

日本薬剤が製造する赤玉はら薬・NYは、下痢，消化不良による下痢，食あたり，はき下し，水あたり，くだり腹，軟便，腹痛を伴う下痢を目的とした胃腸薬です。本剤には7種の有効成分が配合されており、それぞれが独自の薬理作用を持ちます。下痢，消化不良による下痢，食あたり，はき下し，水あたり，くだり腹，軟便，腹痛を伴う下痢に対して、ゲンノショウコ末は疾患症状を緩和する作用があります。また、オウレン末は効果を発揮することで相乗効果を発揮します。

配合成分の薬理学的特性

ゲンノショウコ末（900mg）: 本成分はフウロソウ科の植物の全草を乾燥させて粉末にした生薬で、止痢、収れん作用を持ちます。薬理学的にはタンニンなどの成分が腸管粘膜を収れんさせ、タンパク質と結合して保護膜を形成します。臨床的には下痢、腹痛、消化不良、軽度の胃腸炎などの疾患症状改善に薬効を発揮します。 オウレン末（100mg）: 本成分はキンポウゲ科の植物の根茎を乾燥させて粉末にした生薬で、抗炎症、抗菌、解熱作用を持ちます。薬理学的にはベルベリンなどのアルカロイドが抗菌・抗炎症作用を示し、また消化管の蠕動運動を調整します。臨床的には口内炎、のどの炎症、胃腸の不調、下痢などの疾患症状改善に薬効を発揮します。 センブリ末（20mg）: 本成分はキク科センブリの全草を乾燥させて粉末にした生薬で、苦味健胃薬として用いられます。薬理学的には苦味成分が味覚受容体を刺激し、反射的に消化液の分泌を促進させます。臨床的には食欲不振、胃もたれ、消化不良などの胃腸障害の改善に薬効を発揮します。 ロートエキス（50mg）: 本成分はナス科の植物から抽出したエキスで、抗コリン作用を持ち、消化管や気道の平滑筋を弛緩させます。薬理学的にはアトロピンなどのアルカロイドが副交感神経のムスカリン受容体を遮断し、分泌抑制や平滑筋弛緩作用を示します。臨床的には胃痙攣、腸管痙攣、気管支痙攣などの疾患症状緩和に薬効を発揮します。

薬理学的作用機序と臨床効果

これらの有効成分が協働的に作用することにより、下痢，消化不良による下痢，食あたり，はき下し，水あたり，くだり腹，軟便，腹痛を伴う下痢に対して複合的な治療効果を提供します。ゲンノショウコ末が効果を発揮, オウレン末が効果を発揮するなど、多面的な薬理作用により疾患症状の効率的な緩和を可能にします。

副作用と臨床使用上の注意点

本剤の治療効果を最大化し副作用リスクを最小化するため、用法・用量の厳守が重要です。特に注意すべき医学的所見として、授乳中の人は本剤を服用しないか，本剤を服用する場合は授乳を避けてください（母乳に移行して乳児の脈が速くなることがあります。）、アレルギー疾患症状を起こしたことがある人。

用法・用量および臨床使用ガイドライン

次の量を，食間に水又は白湯にて服用してください。［年齢：1回量：1日服用回数］成人（15歳以上）：20丸：3回 11歳以上15歳未満：14丸：3回 8歳以上11歳未満：10丸：3回 5歳以上8歳未満：7丸：3回 3歳以上5歳未満：5丸：3回 3歳未満：服用しないでくださいを標準的な投与量としてください。疾患症状の改善が見られない場合や有害事象が発現した場合は、投与を中止し医療専門家の診察を受けるよう指導してください。 ※本情報は医療専門家による診断や治療を代替するものではありません。
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