医薬品情報:コンコン咳止め液の薬理作用と臨床効果
中外医薬生産が製造するコンコン咳止め液は、せき,たんを目的とした鎮咳去痰薬です。本剤には8種の有効成分が配合されており、それぞれが独自の薬理作用を持ちます。
せき,たんに対して、ジヒドロコデインリン酸塩は病状を緩和する作用があります。また、dl-メチルエフェドリン塩酸塩は効果を発揮することで相乗効果を発揮します。
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配合成分の薬理学的特性
ジヒドロコデインリン酸塩(30mg): 薬理学的特性として中枢性鎮咳薬で、脳の咳中枢に直接作用して咳を抑制します。 作用機序は延髄の咳中枢を抑制することで咳反射を弱め、鎮咳効果をもたらします。 臨床効果として乾いた咳や痰の絡まない咳の抑制に効果的です。風邪やアレルギーによる咳を病状を改善します。
dl-メチルエフェドリン塩酸塩(45mg): 薬理学的特性として気管支拡張作用を持つ交感神経刺激薬で、気道を広げることで呼吸を楽にします。 作用機序は気管支平滑筋のβ2受容体を刺激して気管支を拡張させ、α受容体刺激による血管収縮作用も持ちます。 臨床効果としてせき、たんを伴う呼吸器系病状の緩和、気管支喘息の病状改善、鼻づまりの緩和に効果があります。
ジプロフィリン(120mg): 薬理学的特性としてキサンチン誘導体で、気管支拡張作用や利尿作用を持ちます。 作用機序は平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張します。また、腎臓の血流を増加させて利尿作用も示します。 臨床効果として気管支喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患の病状改善に効果があります。
クロルフェニラミンマレイン酸塩(12mg): 薬理学的特性として抗ヒスタミン作用を持つ成分で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー病状を抑えます。 作用機序はヒスタミンH1受容体をブロックすることで、かぜ病状やアレルギー反応の原因となる炎症反応を抑制します。 臨床効果としてくしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなどのアレルギー病状や、かぜによる炎症反応を病状を改善します。
無水カフェイン(75mg): 薬理学的特性として中枢神経を刺激する作用がある成分で、眠気を抑え、一時的な疲労感を軽減します。 作用機序は中枢神経系に作用してアデノシン受容体を遮断し、覚醒作用をもたらします。また、血管を収縮させる作用もあります。 臨床効果として頭痛・片頭痛の緩和、眠気の抑制、一時的な疲労感の軽減、呼吸器系の機能改善に効果があります。
グアイフェネシン(225mg): 薬理学的特性として去痰作用を持つ成分で、気道分泌物を薄め、痰の排出を促進効果をもたらします。 作用機序は気道の分泌細胞を刺激して水分の多い分泌物を産生させ、粘稠な痰を薄めて排出しやすくします。 臨床効果として咳と痰を伴う呼吸器系疾患(風邪、気管支炎など)の病状緩和に効果があります。
セネガ流エキス(0.9mL): 薬理学的特性としてヒメハギ科の植物の根から抽出したエキスで、去痰、鎮咳作用を持ちます。 作用機序はサポニンなどの成分が気道粘膜を刺激して分泌物を増加させ、痰を薄めて排出を促進効果をもたらします。 臨床効果として咳、喘息、気管支炎などの呼吸器病状の緩和に効果があります。
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薬理学的作用機序と臨床効果
これらの有効成分が協働的に作用することにより、せき,たんに対して複合的な治療効果を提供します。ジヒドロコデインリン酸塩が病状を抑制, dl-メチルエフェドリン塩酸塩が病状を抑制するなど、多面的な薬理作用により病状の効率的な緩和を可能にします。
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副作用と臨床使用上の注意点
本剤の治療効果を最大化し副作用リスクを最小化するため、用法・用量の厳守が重要です。 特に注意すべき医学的所見として、本剤を服用している間は,次のいずれの医薬品も使用しないこと 他の鎮咳去痰薬,かぜ薬,鎮静薬,抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(鼻炎用内服薬,乗物酔い薬,アレルギー用薬等)、服用後,乗物又は機械類の運転操作をしないこと (眠気等があらわれることがある。)、授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避けること。
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用法・用量および臨床使用ガイドライン
[年齢:1回量]
15歳以上:10mL
12歳以上15歳未満:6mL
12歳未満:服用しないこと
通常1日3回食後に服用してください。場合により1日6回まで服用しても差し支えありませんが,その場合は原則として約4時間の間隔をおいて服用してください。(添付の計量カップをご使用ください。)を標準的な投与量としてください。病状の改善が見られない場合や有害事象が発現した場合は、投与を中止し医療専門家の診察を受けるよう指導してください。
※本情報は医療専門家による診断や治療を代替するものではありません。
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