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鼻づまりが片方だけのときに疑うべき3つの病気

鼻づまりは放っておくと命に関わる病気に発展することもあります。とくに、鼻づまりが片方だけに起こっている場合は要注意。花粉症や風邪の鼻づまりは通常なら鼻の両方におきるものだからです。鼻づまりが片方だけのときに疑うべき3つの病気を見ていきましょう。



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鼻づまりが片方だけのときに疑うべき3つの病気


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鼻づまりが片方のときに疑う病気

鼻づまりが片方だけのときに疑うべき病気は、大きく3つあります。「歯性上顎洞炎」と「副鼻腔真菌症」「上顎洞がん」です。

「歯性上顎洞炎」は上あごの歯の根元が副鼻腔に飛び出してしまい、虫歯菌が副鼻腔に入ってしまって化膿してしまうもの。上顎洞が炎症をおこすと、まるで蓄膿症と同じような症状となるのです。

じつは歯性上顎洞炎は珍しいものではなく、身近な病気といえます。というのも、副鼻腔と歯の根あいだはわずか数ミリほどの厚さしかありません。このため、現代人では歯根が副鼻腔に突き出ている人が多いのです。


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鼻づまりが片方の原因はカビの侵入

片方だけの鼻づまりで疑うべき2つめの病気が「副鼻腔真菌症」です。鼻の奥にある副鼻腔と呼ばれる空間にカビが侵入してしまう病気です。そこを起点にカビが増殖することで炎症が発生して、さまざまな症状を引き起こします。

原因となるアスペルギルスは、どこの家庭にもいるごくありふれたカビ。室内の空気中、とくに家のほこりの中にたくさん住んでいることが知られています。通常のカビは人の体温では生きられませんが、アスペルギルスにとっては人の体温が適温です。

ほとんどの場合、吸い込んだカビは免疫反応によって退治されてしまいます。しかし、免疫力が落ちていたりすると、副鼻腔真菌症を発症することに…。鼻づまりが片方だけのときは、こんな病気の可能性もあるのです。


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鼻づまりが片方なのはがんが原因

鼻づまりが片方だけのとき、がんが原因の場合もあります。それが「上顎洞がん」です。上顎洞がんは副鼻腔の1つである上顎洞にがんができる、最悪の場合は死に至る病気です。

まさに上顎洞がんの早期発見のポイントこそ「鼻づまりが片方だけ」という症状。さらに、鼻水に血が混じったり、黄色く粘ついているようなら、すぐに病院で診察を受けるようにしてください。

上顎洞がんの詳しいメカニズムはわかっていませんが、喫煙やほこり、細菌などが原因といわれています。異物を吸い続けることで上顎洞の粘膜が傷ついて炎症が慢性化。細胞ががん化してしまうと考えられています。

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