肝臓の位置がわからないから肝臓がんが増加する
さまざまながんの中でも、とくに注意が必要なのが肝臓がんです。とはいえ肝臓の位置を聞かれて、答えられる人は少ないでしょう。肝臓の位置にはじまる認識不足こそが、肝臓がんを増加させている1つの原因でもあるのです。『みんなの家庭の医学』で紹介されていました。
肝臓の位置はお腹の右上あたり
肺がん・胃がん・大腸がんに続いて、4番目に死亡者数の多いがんが肝臓がん。その大きな原因の1つが、肝臓が意外と知られていない臓器だということです。肝臓の位置を聞かれて、正確に答えられる人は少ないでしょう。
ちなみに、肝臓の位置の正解はお腹の右上あたりになります。肝臓の位置を詳しく説明するなら、ちょうど胃の右隣。横隔膜の下あたりにあるため、肋骨の下に収まっています。
肝臓の位置同様にあまり知られていませんが、臓器の中でもっとも大きいのが肝臓です。その重さはじつに、体重のおよそ2%に上ります。体重50kgであれば1kgにもなるということ。女性よりも男性のほうが大きい傾向があります。
肝臓の位置だけでなく役割も認識
そして、肝臓の仕事量は膨大です。栄養素を分解してエネルギーに作り変えると同時に、体内に取り込まれた有害物質を解毒しています。肝臓は一大化学工場にたとえられます。
なかでも、アルコールの分解は肝臓の大切な仕事の1つ。しかし、お酒を飲みすぎると肝臓は限界を超え、肝細胞が炎症をおこす肝炎となってしまいます。
しかし働き者の肝臓は、どんなに辛くても痛みを訴えない沈黙の臓器。そのため知らず知らずのうちに肝炎が悪化し、気がつけば肝硬変や肝臓がんに進行します。肝臓の位置だけでなく役割の重要性も認識して、肝臓をいたわるようにしましょう。
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