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パニック障害の症状は正しくは「パニック症」

2014年5月以降、パニック障害の症状の患者は「パニック症」と呼ばれるようになります。これは日本精神神経学会による新しいガイドラインによるもの。パニック障害の症状の患者が不快に感じないようにという配慮と、病気の認知度を高めるために表現をわかりやすくするのが目的です。



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パニック障害の症状は正しくは「パニック症」


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パニック障害の症状に限らず変更

今回発表されたのは、精神疾患の病名に関する新しいガイドライン。病名や用語を決めた基本方針は、よりわかりやすいものであることと、患者の理解と納得が得られやすいものであること。病気への認知度を高めやすいものであることと、差別や不快感を生まないことなどです。

とくに、急に動悸や息苦しさなどの症状に襲われるパニック障害は「パニック症」に変更されました。パニック障害の症状に限らず、児童青年期の疾患と不安症については「障害」を「症」にいい換えています。

これは病名がパニック障害など「障害」とつくことが患者や家族に衝撃を与えることが1つの理由。さらにパニック障害という表現が症状の回復が見込めない不可逆的な状態にあるという誤解を与えるためです。


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パニック障害の症状の記載方法

なお新ガイドラインでは、病名を「症」と変えても旧病名がある程度普及している場合には、旧病名をスラッシュで併記することにしています。このため、パニック障害は「パニック症/パニック障害」という記載方法になるわけです。

このほか新ガイドラインでのおもな変更点は以下のとおりです。従来の自閉症とアスペルガー障害がまとめられて「自閉スペクトラム症」に、物事に集中できない症状がある注意欠陥多動性障害(ADHD)は「注意欠陥・多動症」に、拒食症は「神経性やせ症」に変更されました。

さらに、身体と心の性別が一致しない性同一性障害は、障害との表現に患者間で異論が多いことに配慮して変更された病名が「性別違和」。アルコール依存症は「アルコール使用障害」、言語障害も「言語症」となりました。

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