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鼠径ヘルニア手術は小児外科でもっとも多い手術

10歳のころから右足の付け根近くに2cmほどのふくらみがある女性は、中学のときに整形外科で「鼠径ヘルニア」と診断されました。そして、いずれ手術を受けるようにいわれたのです。痛みはとくにありませんが、鼠径ヘルニアの手術はどのようなものなのでしょうか?



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鼠径ヘルニア手術は小児外科でもっとも多い手術


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鼠径ヘルニアは自然には治らない

「鼠径」とは、足の付け根に近い下腹部の前方部分のこと。「ヘルニア」とは「脱」、すなわち本来あるべき場所から外れることを意味します。腸などの一部が、鼠径部の筋肉のすき間から皮膚の下に飛び出してしまう病気です。

鼠径ヘルニアには、先天的に筋肉のすき間がふさがっていなくて出た場合と、後天的に筋肉がゆるんでできたすき間から出てしまう場合があります。子どもは男女差がなく、大人では男性が女性より4倍多いのが特徴です。

鼠径ヘルニアは自然に治る例はほとんどありません。1歳を超すと手術でしか治りませんが、出産などへの影響は心配しなくても大丈夫です。


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腹腔鏡を使った鼠径ヘルニアの手術

鼠径ヘルニアの手術は、腸が飛び出した筋肉のすき間を人工の膜でふさぐのが一般的です。子どもの場合は、下腹部を2cmほど切ってすき間を縫い合わせる方法もあります。

近年は腹腔鏡を使った鼠径ヘルニアの手術が増えています。全身麻酔のため1~2泊程度の入院が必要です。傷は数mmのものが3か所で済みます。

鼠径ヘルニアは強い痛みが出ることはまれですが、手術を待つ理由はありません。長期の休暇などに手術を受けることがおすすめ。ちなみに、鼠径ヘルニアは小児外科でもっとも多い手術です。

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