「心臓が痛い」が指で差せないと重大な病気
「心臓が痛い」という自覚症状のある病気はさまざま。しかし、痛いところを指で「差せる」か「差せない」かで、ことの重大さが変わってきます。心臓が痛いといってどこか指で差せない場合は、狭心症や心筋梗塞、大動脈解離、肺血栓塞栓症などの可能性があるのです。
心臓が痛いのに指で差せない場合
心臓が痛いといえば、まず思い浮かぶのが心臓病でしょう。しかし、心臓が痛い原因のほとんどは心臓病が原因ではありません。心臓の痛みを訴えて病院に来た人のうち、心臓病だった人は2割にも満たなかった…というデータもあります。
そして「心臓が痛い」とその場所を指で差せる人は、その部位の神経や筋肉の痛みであることがほとんどです。そういった場合、帯状疱疹や肋間神経痛、筋肉痛などが心臓が痛い原因になります。
一方、心臓が痛いに「このあたりが…」と、指で差せない人は重大な病気の可能性があるのです。狭心症や心筋梗塞、大動脈解離、肺血栓塞栓症などの重大な病気は、いわば内臓の痛みになります。このため、どこが痛いと指で差すことができません
心臓が痛い原因が逆流性食道炎
心臓が痛いと来院にする人の多くは、じつは「逆流性食道炎」であることも多いとか。逆流性食道炎は胃から酸が逆流してしまう病気。そのおもな症状は胸焼けになります。
しかし、その痛みは狭心症や心筋梗塞の痛みとそっくり。胃から酸が逆流すると、驚いた食道が収縮。これが心臓が痛いと感じてしまう原因になります。実際、グーッと締め付けられるように心臓が痛い人が、逆流性食道炎や胃食道逆流症だったケースはよくある話です。
とはいえ、心臓が痛いときはまずは病院に行って診断を受けることが大切。とくに痛い場所を指で差せないときは、すぐに病院で診察を受けるようにしましょう。
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