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高齢者にインフルエンザワクチンは意味ナシ

高齢者はインフルエンザのワクチンを打っても注意が必要です。2012年のインフルで流行の8割を占めた「H3N2型」は、免疫力の低い場合はワクチンがほとんど効かなかった可能性があります。これは国立感染症研究所などの研究で判明したものです。



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高齢者にインフルエンザワクチンは意味ナシ


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高齢者インフルエンザのワクチン効果

これは、ワクチン作製の過程でおきるウイルスの抗原の変化がとくに大きかったことが原因です。2013年は2012年に比べ改善されましたが、ワクチンを打ったからと楽観するのは危険です。

インフルエンザワクチンは鶏の卵の中でウイルスを培養して作りますが、その過程で抗原が変化します。変化が元のウイルスに対し8倍以上になると、効きが悪くなる傾向に。32倍を超すとほとんど効果がありません。

国立感染症研究所では、2012年のワクチンをフェレットに打ち抗体を作って流行株との反応性を調査。すると、すべて8倍以上の変化であるうえに、うち74%は32倍以上という結果だったのです。海外の高齢者を対象にした研究では、予防効果は10%未満でした。

2013年のワクチンも93%が8倍以上変化しましたが、32倍以上は1%に留まりました。また、ワクチンに含まれる「H1N1型」とB型はほとんど変化しておらず、接種は有効です。

一方で「ワクチンの重症化防止効果も10%以下。高齢者施設などではタミフルの予防投与ができるよう、国は態勢を整えるべきだ」と指摘する声もあります。

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