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40代からの医療情報…現役看護師が監修

痙攣性発声障害が治る「一色メソッド」とは

何らかの理由で「痙攣性発声障害」になると、声帯が強く閉じすぎてしまいます。すると、声を出そうとしても詰まったり震えたりしてしまうのです。そんな痙攣性発声障害に、一筋の光を当てた医師がいます。京都大学名誉教授の一色信彦先生です。一色先生が開発した画期的な手術法は、世界を驚かせた声をよみがえらせる手術として「一色メソッド」と呼ばれるほどです。



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痙攣性発声障害が治る「一色メソッド」とは


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痙攣性発声障害は自然に治ることはない

はっきりとした原因はわかっていませんが、接客業など声を出す職業の人に発症率が高いといわれています。しかも、病気そのものがあまり知られていないため、病院へ行っても原因不明とされることも…。

ちなみに、発症してから病名がわかるまでにかかる時間は平均で3年もかかるとか。5人に1人は10年以上かかるといいます。

一色先生は84歳ながら、いまでも患者と向き合う立派な医師。この日ははるばるスイスから、一色先生の診断を求めて患者が訪れていました。

世界的にも確固たる治療法がなく、一色メソッドが最後の砦なのです。痙攣性発声障害は自然に治ることはありえない病気。人間が治すしかありません。


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手術中でも声の出方を調節することができる

一色メソッドは「喉頭枠組み手術」というもの。その手術は、声帯には触らずに外側にある軟骨の形を変化させて声帯の開閉を楽にするというもの。のどの軟骨を縦に切り開いて広げてやることで、軟骨とつながっている声帯も自然と広がるのです。

メスが直接声帯に触れることがないので失敗のリスクが少ないことが特徴といえるでしょう。そして最大のポイントは、局所麻酔を使って患者が意識のある状態で手術を行うこと。手術中でも声の出方を調節することができるのです。

これまで痙攣性発声障害の治療法はいくつかありましたが、一色メソッドは患者と会話をしながら声の出方を納得行くまで調節可能にした世界初の手術法なのです。

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