心臓が痛いとき命に関わる心臓病はレベルが強い
一口に心臓が痛いといっても、痛みの程度や痛み方は原因によってさまざま。また、心臓が痛い以外の症状によっても、考えられる原因は違ってきます。ただし、心臓が痛いときに命に関わる心臓病の場合は痛みのレベルが強いもの。心臓が強烈に痛い状態が持続するときは、救急車を呼ぶなど緊急な受診が必要です。
心臓が痛いとき命に別状ない心臓病
体をひねったり伸ばしたりするときに心臓が痛いのは肋間神経痛。肋骨に沿って痛みが走って、左右どちらかの側にしかおこらないのが特徴です。痛みもあまり長引きません。
針で刺されるように心臓が痛いときは筋肉痛です。深呼吸をしたり体をひねったりすると痛みます。心臓が痛い場所を押さえると、痛みを感じるのが特徴。咳をするたびに痛むときは、肋骨の疲労骨折の可能性アリです。
心臓が痛いときの命に別状がない心臓病としては、軽い心筋炎と心膜炎があります。心筋炎は風邪のウイルスが心臓の壁に感染して発症。緊急度は低いながら、心臓が痛いのは病状が悪化してからなので注意が必要です。
強烈に心臓が痛い状態が持続する
心膜炎は心臓を包む膜がウイルス感染することなどでおこる病気。息を吸ったときや咳をしたときに、強く心臓が痛いと感じるのが特徴です。仰向け出ていると心臓が痛み、起き上がると軽減します。
心臓が痛いと気になるのは、心筋梗塞や解離性大動脈瘤などの命に関わる心臓病です。心臓が痛いのが数分でおさまる場合は狭心症の可能性がありますが、強烈に心臓が痛い状態が持続するときは、救急車を呼ぶなど緊急に受診する必要があります。
狭心症は動脈硬化によって冠動脈が狭くなり、心筋が血液不足に陥る病気。治療を受けずにいると心筋梗塞に発展することもあるのです。冷や汗が出るほど心臓が痛いときもあり、発作のあとはぐったりします。
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