高齢者が体操で体を柔らかくしておくべき理由
若いとき、体が硬いからといって生活上、不便を感じることはありません。体のなかの結合組織は加齢によって変性して、コラーゲンが減少していきます。筋肉は加齢とともにどんどん硬くなっていくのです。だからこそ高齢者は体操で、体を柔らかくする必要があります。『今でしょ講座』で紹介されていました。
高齢者は体操で筋肉を柔らかくする
高齢者で体が硬いと生活機能に影響が出てきます。たとえば、太もも裏の筋肉が硬い場合、骨盤が後ろに引っ張られてしまって、猫背になって腰も曲がってくるのです。また、体が硬いときれいなよい姿勢がとれないために歩幅が狭くなります。結果的に転倒しやすくなるのです。
だからこそ、高齢者は体操で大きく体を動かして、筋肉を柔らかくすることが必要。その意味で、ラジオ体操は体を柔らかくするにはとても効果的。実際、毎朝ラジオ体操をしている高齢者は、いずれも体の柔らかい人ばかりでした。
しかし、間違ったやり方をしていると効果が出ないこともあります。ラジオ体操で大切なことは背骨まわりをよく動かすこと。背骨は動かさないと硬くなります。猫背気味の姿勢でいると、背骨が伸ばせなくなってしまう可能性があるのです。
高齢者はラジオ体操で背骨を反らす
実際、背中は意識しないと、1日に1回も反らすことがないパーツ。このため、高齢者はラジオ体操で背骨を後ろに反らす運動を、しっかりていねいに行うことが大切なのです。
ここで、ラジオ体操並みに効果のある体操のやり方を紹介しましょう。1日3回やれば猫背を防げる筋肉貯金体操です。まず両手を上げて組んだら、グーッと伸びをします。伸びをするとだけで、背骨をかなり反らすことができるでしょう。
ここで、伸びをしたまま後ろに倒すのです。胸から腰までしっかり背骨を反らすことができます。この体操は転倒しないように、背もたれ付きのイスに座って行うとよいでしょう。
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