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不整脈が原因でおこる「物忘れ」はどんな症状?

年齢とともに記憶力が落ちてくると、認知症による物忘れをイメージする人が多いでしょう。もちろん、その原因が脳にあると考えるのが通常でしょう。ところが、まったく新しいタイプの物忘れがあることが、最近の研究によってわかりました。不整脈が原因で物忘れがおこることがあるのです。



不整脈が原因でおこる「物忘れ」はどんな症状?


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原因不明の物忘れは不整脈だった

不整脈が原因で物忘れがおきた具体的な症例を見ていきましょう。中国料理店を家族で営んでいる77歳の女性77歳は、テキパキした性格でお店を切り盛りしてきました。そんな女性に物忘れが目立ち始めたのです。

接客をしているときになぜか聞いた注文が頭から抜け落ちてしまったり、料理を運ぶテーブルを忘れて固まってしまったり…。それまでは、そんな物忘れは一度もありませんでした。

女性本人も原因不明の物忘れのために、お客さんの前に立つのが苦痛になったといいます。しかし、物忘れは年齢によるものだと思って、そのまま放っておきました。しかし、物忘れは不整脈が原因だったのです。


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不整脈が原因で脳への血流が滞る

ある日、女性は突然の失神で倒れてしまいました。なんとか自力で意識を取り戻した女性は、すぐに病院に行って診察を受けます。そこで女性は、不整脈ががおきていることを知らされたのです。

この不整脈は、一瞬だけ来るはずの脈波が抜け落ちてしまうもの。脈が飛ぶその瞬間、心臓が一時停止しているのでした。その瞬間に、記憶が抜け落ちているのです。心臓が一時停止することで、脳への血流が滞ってしまうことが原因と考えられます。

最近の研究で明らかになったのが、不整脈が原因で物忘れしやすくなるというもの。脳ではなく、心臓に原因があるわけです。脈が飛ぶ不整脈が原因で物忘れがおこることもあるのでした。

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