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コレステロールに悪玉・善玉は存在しない!?

「コレステロール値」が高いといことは、あまり心筋梗塞や脳梗塞とは直結しません。よくいわれるコレステロールに悪玉や善玉は存在しているわけではありません。指標としているのは「LH比」が適正かどうかが、非常に重要なのです。『主治医が見つかる診療所』で紹介されていました。



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コレステロールは善玉も悪玉も同じ

一般的に、コレステロールを含む食品を摂ると、小腸から吸収されて血管に入ります。そして、血液中のコレステロールが多い状態が続くと、それらが血管の壁に入り込み、やがて動脈硬化をおこすことがあります。

この動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気を引き起こしてしまうのです。これが、多くの人が健康診断のコレステロール値を気にしている理由になります。

じつは、コレステロールそのものは善玉も悪玉も同じで一種類しかありません。「LDL悪玉コレステロール」というのは、おもに肝臓で生成され、血管を通じて体全体に運ばれるコレステロールのこと。運ばれたコレステロールは、細胞やホルモンの材料となる重要な役割を持っています。


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健康診断のコレステロールはLH比

一方の「HDL善玉コレステロール」は、細胞やホルモンの材料に使われずに、肝臓に戻っていくコレステロールのこと。つまり、コレステロールは元は同じものでありながら、役割の違いによって善玉と悪玉と呼ばれているのです。

どちらも健康維持には不可欠な役割を果たしていますが、近年はこの2つのバランスである「LH比」が高くなると、血管に問題がおきやすいことが判明。これはLDL悪玉コレステロール値をHDL善玉コレステロール値で割った数値です。

つまり、健康診断のコレステロール値で気を付けるべきは、悪玉や善玉と呼ばれる数値単体ではありません。その比率である「LH比」を見るようにすることが大切なのです。

■4月21日放送『主治医が見つかる診療所』
【脳卒中&心臓病を防げ!コレステロールの新常識】

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