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腎臓病の3つのサイン「尿・むくみ・血圧」

「腎臓」は一度悪化してしまうと回復しません。しかも腎臓が悪化しても、自覚症状がほとんどないのです。そんな腎臓病には「3つのサイン」があります。「尿」「むくみ」「血圧」です。4月20日放送『駆け込みドクター!』の「知らないとコワイ腎臓」で紹介されていました。



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腎臓病の3つのサイン「尿・むくみ・血圧」


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腎臓の機能低下は尿に現れる

「尿」でわかる腎臓病は「色・におい・状態」で見分けます。まずは「色」です。健康な尿の色は「淡い黄色」か「ほぼ透明」。こんな色の尿が出たら危険のサインです。

濃いオレンジ色の尿の場合、大量に汗をかいたあとやビタミン剤を飲んだときに出ることがあります。水分を多めにとって様子を見てみましょう。何日も続くときは病院で診断を受けてください。

緑色の尿が毎日続くようであれば、肝臓の病気などが考えられます。。白く濁る尿は、尿に白血球が混ざることでおきます。腎臓や膀胱にばい菌が入り、感染や炎症をおこしている可能性があるでしょう。

赤色の尿は、腎臓から尿道までの間のどこかで出血がおこり、尿に血液が混ざっているというサインです。急性腎炎や尿道結石、膀胱炎などさまざまな病気の可能性が疑われるため、すぐに病院で検査する必要があります。

次に「におい」です。健康な尿はほとんどにおいがありません。ツンとした刺激臭や甘酸っぱいにおいがしたら、腎臓や尿路の炎症、糖尿病の疑いがあります。早めの検査が必要です。「状態」について、石鹸水のように泡立った尿は、危険のサインです。これは尿にたんぱく質が混ざることでおきるもの。腎機能が低下している疑いがあります。


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高血圧は腎機能低下の重要な原因

「むくみ」とは、体の一部に余分な水分が溜まった状態のこと。腎臓に異常があると、体内の水分量の調整が狂います。そのときに現れてくるむくみのサインです。これは腎臓の機能が低下して「塩分」と「水分」が溜まってしまうため。とくに、まぶたや足にむくみが出ます。

「高血圧」は腎機能低下のもっとも重要な原因です。高血圧になると動脈硬化が進むため、血管の集まりである腎臓の機能が低下してしまいます。そして腎臓が悪くなると、今度は血圧を上げて血液を腎臓に流し込もうとするのです。すると、また血圧が上がって、腎機能が低下…そんな負のスパイラルに陥ってしまいます。

じつは、高血圧患者の約3割に腎障害が隠れているとか。血圧が「140mmHg」超えるようなら注意が必要。塩分を控えた食事、適度な運動することなどで、安定した血圧を保ちましょう。

■4月20日放送『駆け込みドクター!』
【知らないとコワイ腎臓】

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