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人工股関節置換術がわずか7cmの切開で済む理由

変形性股関節症の手術である人工股関節置換術は複雑で難しい手術。人工股関節手術は腰の部分を20cm以上も切開しますが、それをわずか7cmで済ますために利用するのがテクノロジーの力。目では見えない部位の手術を可能にしています。『スゴ腕の専門外来スペシャル』で紹介されていました。



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人工股関節置換術がわずか7cmの切開で済む理由


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人工股関節置換術で7cmほど切開

人工股関節置換術が7cmの切開で済む理由は、手術ナビゲーションシステムです。まず患者の股関節をCTスキャン。データを元に股関節の部分を3D化します。そして、患者の股関節に直接アンテナを装着。骨盤を削るドリルにもアンテナを付けます。

この両方の位置を赤外線センサーが読み取るというわけ。すると、ドリルが体内にある骨盤のどこをどの角度で削っているのかが、画面を通して一目瞭然になるのです。その誤差は1mm以下といいます。

人工股関節置換術の手術は、まず太ももの付け根を7cmほど切開。これは人工股関節が入るギリギリの大きさです。そして、取り出したのは電動カッター。関節にこすれて激痛の原因となっていた大腿骨の頭の部分を切り取って取り出します。


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人工股関節置換術の所要時間45分

続いて取り出したのは、アンテナが付いたドリル。骨盤を丸く削っていきます。どこをどの角度で削っているのかは、手術ナビゲーションシステムによってリアルタイムで映像化されるのです。

人工股関節置換術の最後は、大腿骨に最適なサイズの人工股関節を埋め込む作業。ただし、このとき強く打ち込みすぎると骨が割れてしまう危険が…。大胆かつ慎重に打ち込みます。そして、関節とパーツをはめるのです。

人工股関節を関節にはめ、カップにきちんと入っているかを確認。足の角度を変えながら関節の具合を調べます。こうして人工股関節置換術の手術は終了。所要時間は45分でした。入院期間も10日間。しかも、手術翌日には歩行が可能といいます。

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