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腰椎椎間板ヘルニアで腰痛がおこるメカニズム

腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨と背骨のあいだでクッションの役目を果たしている、椎間板と呼ばれる部分の中身が飛び出して神経を圧迫。痛みを引き起こす病気になります。腰椎椎間板ヘルニアで腰痛がおこるメカニズムを見ていきましょう。『みんなの家庭の医学』で紹介されていました。



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腰椎椎間板ヘルニアで腰痛がおこるメカニズム


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腰椎椎間板ヘルニアの腰痛のステージ

腰椎椎間板ヘルニアでおこる腰痛は、ステージ1で突然ズキッとした腰まわりの痛み、ステージ2になると前かがみで腰まわりの痛みと両足にしびれと痛みが出るのが典型的な症状です。

椎間板は、10代の若いころには水分をたっぷり含んでいて、まるでこんにゃくのような弾力があるもの。ところが、加齢とともに水分が減ってくると、次第に弾力が失われてどんどん硬くなってしまうのです。

そうとも知らず重い荷物を持つなど、硬くなった椎間板に必要以上の圧力がかかると、椎間板ヘルニアになると考えられています。ここで腰痛がおこるのは、まずステージ1では加齢により硬くなってしまった椎間板に大きな圧力がかかったことで、椎間板に亀裂が生じてしまうことが原因です。


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腰椎椎間板ヘルニアでしびれや痛み

さらに、椎間板の中身が亀裂に染みわたって炎症が発生。慢性的な痛みが残ってしまいます。これが腰椎椎間板ヘルニアが原因の腰痛のステージ1の状態です。

腰椎椎間板ヘルニアの腰痛はステージ2になると、前かがみになったことで椎間板の前側に強い圧力がかかり、ついに亀裂をおこしていた椎間板が崩壊。その中身が椎間板の外へ飛び出します。そして、すぐそばを通る神経を圧迫。圧迫されたのが足の神経であったため、足にしびれや痛みを感じるようになるのです。

しばらく休んでいると痛みが引くのは、前かがみにならずに安静にすることで、神経への刺激が軽減されたからでした。このため、また前かがみになるとぶり返してしまいます。椎間板は左右どちらかに飛び出すことが多いため、片側の足だけに症状が出ることが多いのも特徴です。

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