嚥下障害をチェックする「唾液飲み込みテスト」
のどの筋力が衰えていると、唾液ですら飲み込みづらくなります。この状態こそがまさに嚥下障害。誤嚥性肺炎がおきやすい状態といえるのです。そこで、自分が嚥下障害かをチェックする「唾液飲み込みテスト」のやり方を紹介します。『みんなの家庭の医学』で紹介されていました。
嚥下障害かをチェックする方法
肺炎患者のうち、誤嚥性肺炎とそれ以外の肺炎の割合は60代ではだいたい半々くらい。それが70代では70%以上、80代では80%以上が誤嚥性肺炎となっていきます。60代以降、右肩上がりに多く発症する傾向があるのです。
齢をとると、飲み込む力が衰えて嚥下障害となります。だからこそ、将来に誤嚥性肺炎にならないためには、自分の飲み込む機能をしっかりチェックしていることが何よりも大切なのです。
そこで、自分が嚥下障害かをチェックする方法が「唾液飲み込みテスト」です。これは30秒間に何回、唾液を飲み込めるかを数えるだけ。おもに見るのは、飲み込んだときにものを食道へ送り、気管のフタをする筋力の強さです。
嚥下障害のクリア基準は6回以上
嚥下障害のチェック方法は、人差し指と中指を喉ぼとけを軽く挟むように当てます。この状態で唾液を飲み込むと、喉ぼとけが人差し指をいったん超えてまた元に戻るはずです。
これを1回とカウントして、30秒間で唾液を何回飲み込めるかをチェックします。ただし、誤嚥しないように慌てずに、唾液は確実に飲み込んでください。
嚥下障害のクリア基準は6回以上。5回以下の人は嚥下障害に陥る可能性があります。さらに2回以下だった人はすでに嚥下障害。誤嚥をおこしやすくなっている危険な状態といえるでしょう。
■「嚥下障害」おすすめ記事
嚥下障害の原因は脳卒中や脳梗塞かもしれない
■「嚥下」おすすめ記事
インフルエンザの予防に10分に1回の「嚥下」
■「誤嚥性肺炎」おすすめ記事
誤嚥性肺炎の原因!新型ドライマウスとは?
65歳以上の死亡原因の多くは「誤嚥性肺炎」
周富徳も死去した「誤えん性肺炎」の危険性
「誤えん性肺炎」危険度チェックと予防体操
誤嚥性肺炎を防ぐ「口腔ケア」と「食事法」
誤嚥性肺炎の急増で肺炎が日本人の死因第3位に
喉頭蓋の閉じるタイミングが誤嚥性肺炎の原因