健康寿命を縮める「メタボ・ロコモ・認知症」
健康寿命とは病気やケガ、寝たきりや認知症など、介護が必要な状態になることなく、健康で自立して暮らせる期間のこと。それでは、寝たきりにならず健康寿命を延ばすためにはどうすればよいのでしょう? それには、健康寿命を縮める3つの罠から逃れなければなりません。
健康寿命を縮める3つの罠
最近では「ぷるるんメタボ」などの言葉なども知られてきて、メタボ対策の書籍やグッズも数多く販売されています。しかし、健康寿命を縮める罠はそれだけではありません。
健康寿命を延ばして健康で長生きするためには、肥満を含めて3つの罠に注意する必要があります。
【健康寿命の3つの罠】
- メタボ
- ロコモ
- 認知症
メタボの該当者は1,000万人以上
「メタボ」は、いわずと知れた「メタボリックシンドローム」のこと。いわゆる「内臓脂肪型肥満」を表します。内臓に脂肪が溜まることに加えて、高血糖・高血圧・脂質異常のうち、いずれか2つ以上を併せ持った状態です。
内臓に脂肪が溜まると、糖尿病や高血圧症、高脂血症といった生活習慣病を発症しやすくなります。さらに動脈硬化が進行すると、心臓病や脳卒中といった命に関わる病気を引き起こします。
メタボリックシンドロームの該当者は1,000万人以上。その予備軍も同じ数だけいるといわれています。40~74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人が命に関わる病気を引き起こす危険があるということです。
ロコモは日本語で運動器症候群
「ロコモ」とは「ロコモティブシンドローム」のこと。日本語では「運動器症候群」といいます。ロコモティブシンドロームとは、骨や筋肉、関節などの運動器の衰えや障害によって、立ったり歩いたりといった動作が難しくなって、介護が必要な状態になってしまうことです。
東京大学医学部付属病院の研究チームによると、40歳以上のロコモまたはその予備軍は全国に4,700万人もいるとのこと。この数字は40歳以上の8割を占めることになります。
「認知症」は、脳の病気や障害のために記憶や思考の能力が低下していく病気。高齢者のうち、介護が必要な認知症の患者数は150万人います。そして、その数字は団塊の世代が高齢になるにつれて急増するといわれているのです。
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