加齢黄斑変性はブルーライトの浴びすぎが原因
加齢黄斑変性が急増しています。2012年にはその患者数が84万人となりました。しかも加齢黄斑変性の予備軍は1,200万人以上といいます。この加齢黄斑変性はブルーライトの浴びすぎが原因。その予防法について詳しく見ていきましょう。『ためしてガッテン』で紹介されていました。
加齢黄斑変性の原因はブルーライト
人間の眼球の内側には、視覚情報を認識するための網膜があります。その網膜の真ん中あたりにある黒ずんだ部分が「黄斑」。色や明るさを認識する視細胞が集中している場所になります。
この黄斑の周囲がふくらんだ状態になる病気が「加齢黄斑変性」。黄斑変性症とも呼ばれます。加齢黄斑変性の症状は、道路のセンターラインがクネクネと見えたり、視界の中心が欠損したりというものです。網膜が変形しているため、視界がゆがんで見えます。
そして、加齢黄斑変性の原因はブルーライトの浴びすぎです。ブルーライトを視細胞がたくさん浴びすぎると活性酸素が発生するため、視細胞のカスが滞留。体が免疫反応をおこして炎症が発生します。
加齢黄斑変性は失明の可能性がある
すると、炎症部分に栄養を届けようと、新しい血管が伸びてくるのです。こうして炎症部分がふくらんで、ひいては黄斑が盛り上がってしまうというわけ。これが加齢黄斑変性のメカニズムです。
しかも、加齢黄斑変性の新しくできた血管はできたばかりで頑丈ではありません。ふとしたことで出血することで、失明してしまう可能性があるのです。
加齢黄斑変性の原因となるブルーライトを避けるには、黄色いフィルムが有効。PC用などで販売されているメガネは、薄く黄色がかっているのはそのためです。
加齢黄斑変性を緑黄色野菜で予防
そして、黄斑自体の色もじつは黄色。黄斑色素によって色が付いています。つまり黄斑色素は、体の中に自然に持っている目のなかのサングラスの役目を果たしているのです。
このため、加齢黄斑変性の予防法としては黄斑色素を増やすことが有効。黄斑色素は緑黄色野菜を食べることで増やすことができます。1日の必要量はブロッコリー1株もしくはチンゲンサイ1/2束、ほうれん草1/2束、小松菜1/3束です。
黄斑色素は、緑黄色野菜を少量の油で調理すると吸収力が高まります。また、ビタミンCやビタミンA、ビタミンEを一緒に摂ると抗酸化機能がアップ。加齢黄斑変性の予防につながります。
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