風邪で熱が出たら厚着をして汗をかく…は間違い
風邪で熱が出ると、厚着をして部屋を温かくして汗をかいて寝る…そんなことをしていませんか? じつはこれ、やってはいけない方法です。実際にはどのようにすると風邪の熱が下がるのでしょう。『駆け込みドクター!』の「お医者さんに聞きたい17の事」で紹介されていました。
太い血管を冷やして風邪の熱を下げる
風邪で熱が出たときに部屋と体を温める方法は、寝ている間に脱水症状になる危険性があります。寒気が強い場合は、少しだけ温かくして寝るのがよいでしょう。
風邪の熱に、冷却シートや氷枕で頭を冷やしている人もいるでしょう。じつはこれ、頭痛を軽減する効果はありますが、熱を下げる効果はありません。
熱を下げるには、冷たいタオルなどで首の周囲や脇の下、足の付け根などを冷やすのが効果的。太い血管が通っている部分を冷やすのです。
頭を冷やしても風邪の熱は下がらない
頭を冷やしても風邪の熱は下がりません。というのも、熱が上がるときは脳がこの温度まで上がると決めているため、そう簡単には下がらないからです。
ウイルスに感染すると脳は「これから体温を上げて戦うぞ」と指令を出して、何度まで上げるかを決めています。このため、冷やそうとしても体温を下げるのはなかなか難しいものなのです。
そして、ある程度上がったら発汗して、今度は温度を下げようとします。これを繰り返しながら、効果的にウイルスの感染から体を守っていくのが免疫システムなのです。
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