狭心症の原因は心臓でおきる更年期障害だった
高齢者におこるイメージが強い心臓病ですが、じつは40代に発症のピークを迎える心臓病があります。それが「微小血管狭心症」です。そして微小血管狭心症の原因が「冷え性」と同じ原理でおきているのだとか!? 『ためしてガッテン』の「恐怖の隠れ心臓病」で紹介されていました。
狭心症の原因は冠動脈の動脈硬化
そもそも狭心症がどのような病気なのでしょう? 心臓の表面には、太くて大きな3つの血管である冠動脈があります。冠動脈は、心臓自身に酸素と栄養分を送る血管です。
そして、狭心症の原因はこの冠動脈が動脈硬化などで狭まることにあります。完全に詰まると、それは心筋梗塞となります。
動脈硬化などで冠動脈が詰まってしまうと、心臓の心筋細胞が酸素不足で大ピンチ。すると、心臓に異常がないかを見張っている知覚細胞が警報を発令。それが人間の胸痛となり、激しい痛みで体を動かさないようにすることで、心臓を助けているのです。
微小血管狭心症の原因は更年期障害
通常の狭心症は、階段を上るなど心臓に負担がかかるときに多く発症するもの。しかし、微小血管狭心症は寝ているときや夕食時など、安定しているときに発症している点が違っています。微小血管狭心症は更年期の女性の10人に1人の割合で患者がいるのです。
微小血管狭心症の原因は、心臓でおきている更年期障害。発症した人は同時に「冷え性」の悩みを持っていました。女性ホルモンの分泌が減少することによって、手足の細い血管が縮まっているのです。
この現象が、心臓の細い血管でおきているのが微小血管狭心症の原因。じつは心臓の心筋は、全身の酸素消費量の10分の1を使っています。しかも血流は、太い冠動脈に流れるのはそのうちの1/3。残りの2/3は細い血管に流れているのです。
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