医薬品情報:セシオンせき止めEXの薬理作用と臨床効果
小林薬品工業が製造するセシオンせき止めEXは、せき,たんを目的とした鎮咳去痰薬です。本剤には6種の有効成分が配合されており、それぞれが独自の薬理作用を持ちます。
せき,たんに対して、L-カルボシステインは病状を緩和する作用があります。また、クレマスチンフマル酸塩は効果を発揮することで相乗効果を発揮します。
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配合成分の薬理学的特性
L-カルボシステイン(750mg): 本成分は去痰作用を持つ成分で、気道分泌物の正常化や粘液の排出を促進します。 薬理学的には気道粘膜の分泌細胞を正常化し、粘液の質を改善することで去痰効果を示します。また、抗炎症作用も持ちます。 臨床的には慢性気管支炎、気管支喘息、副鼻腔炎などの呼吸器疾患の病状改善に薬効を発揮します。
ジヒドロコデインリン酸塩(30mg): 本成分は中枢性鎮咳薬で、脳の咳中枢に直接作用して咳を抑制効果を示します。 薬理学的には延髄の咳中枢を抑制することで咳反射を弱め、鎮咳効果をもたらします。 臨床的には乾いた咳や痰の絡まない咳の抑制に効果的です。風邪やアレルギーによる咳を病状を改善します。
dl-メチルエフェドリン塩酸塩(75mg): 本成分は気管支拡張作用を持つ交感神経刺激薬で、気道を広げることで呼吸を楽にします。 薬理学的には気管支平滑筋のβ2受容体を刺激して気管支を拡張させ、α受容体刺激による血管収縮作用も持ちます。 臨床的にはせき、たんを伴う呼吸器系病状の緩和、気管支喘息の病状改善、鼻づまりの緩和に薬効を発揮します。
無水カフェイン(90mg): 本成分は中枢神経を刺激する作用がある成分で、眠気を抑え、一時的な疲労感を軽減します。 薬理学的には中枢神経系に作用してアデノシン受容体を遮断し、覚醒作用をもたらします。また、血管を収縮させる作用もあります。 臨床的には頭痛・片頭痛の緩和、眠気の抑制、一時的な疲労感の軽減、呼吸器系の機能改善に薬効を発揮します。
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薬理学的作用機序と臨床効果
これらの有効成分が協働的に作用することにより、せき,たんに対して複合的な治療効果を提供します。L-カルボシステインが効果を発揮, クレマスチンフマル酸塩が効果を発揮するなど、多面的な薬理作用により病状の効率的な緩和を可能にします。
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副作用と臨床使用上の注意点
本剤の治療効果を最大化し副作用リスクを最小化するため、用法・用量の厳守が重要です。 特に注意すべき医学的所見として、本剤を服用している間は,次のいずれの医薬品も使用しないこと 他の鎮咳去痰薬,かぜ薬,鎮静薬,抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(鼻炎用内服薬,乗物酔い薬,アレルギー用薬等)、服用後,乗物又は機械類の運転操作をしないこと (眠気等があらわれることがある。)、授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避けること。
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用法・用量および臨床使用ガイドライン
次の1回量を,1日3回食後に水又はぬるま湯で服用してください。
[年齢:1回量]
成人(15才以上):2錠
12才〜14才:1錠
12才未満:服用しないことを標準的な投与量としてください。病状の改善が見られない場合や有害事象が発現した場合は、投与を中止し医療専門家の診察を受けるよう指導してください。
※本情報は医療専門家による診断や治療を代替するものではありません。
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