高齢者の運動で骨盤底筋を鍛える方法には男女差
骨盤底筋は、体幹の最下部にあるハンモック上のインナーマッスル。高齢者になるにつれて骨盤底筋が弱ってくると、尿漏れや尿失禁など尿トラブルの原因となります。ただし、骨盤底筋は体幹の中でもっとも意識しにくいインナーマッスル。高齢者の運動で骨盤底筋を鍛える方法には男女差があるのです。
高齢者の運動で鍛えるべき骨盤底筋
骨盤底筋は、正しくは骨盤底筋群と呼ばれるインナーマッスル。1つの大きな筋肉があるわけではなく、尿道括約筋、球海綿体筋、肛門挙筋、外肛門括約筋などの筋肉の総称になります。
骨盤底筋は、わかりやすい例でいえばオシッコを止めるときやオナラを我慢するときに使われている筋肉。高齢者になるにつれて骨盤底筋がゆるむことにより、尿トラブルの原因にもなります。高齢者の運動で鍛えるべき筋肉です。
また、骨盤底筋の役目は尿を止めるだけにとどまりません。会陰腱中心と呼ばれる部位が体幹の軸の役目も担っています。尿トラブルがなくても、骨盤底筋は鍛えておくべきインナーマッスルなのです。
高齢者が骨盤底筋を鍛える運動
ただし、骨盤底筋は体幹の中でも最下部に位置していることもあって、意識のしにくいインナーマッスル。しかも、骨盤底筋は男女で形状が違っています。このため、高齢者の運動で骨盤底筋を鍛える方法も男女差があるのです。
男性の高齢者が骨盤底筋を鍛える運動は、四つん這いになってお腹を覗き込むように頭を下げてください。その姿勢からまず肛門を締めて、次に尿道に力を入れて、最後に睾丸を上に引き上げようとするのです。
女性の高齢者が骨盤底筋を鍛える運動は、同じ姿勢でまずは肛門を締めます。それから尿道ではなく膣を締める感覚で力を入れるのです。骨盤底筋は男性よりも女性の高齢者のほうが意識しやすいでしょう。